詩人:もとり | [投票][編集] |
貴方は他人
私が本当に愛して
未だに唯一無二な他人
他人事のように
他人のふりをして
他人に戻っていった
只、其れだけの事
望んではいけないのだから
これ以上は自主規制
‥目は正直だけれども
身体も正直だけれども
心はずっと求めて居るけども
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早く
早く
終わって下さい
物語はもう終わったのだから
これ以上続けるのは無意味でしょ
物語の始まりから終わりまで
貴方で締めて
貴方で満たして
楽しかった
幸せだった
そんな感情でいっぱいにして
手元にある輪郭のぼやけたお薬を
焦点が定まらないまま見つめている
最期に貴方に会いたかったな
自分で幕を降ろすしか
方法が無いというのなら、私は、今。
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なぜ きらっちゃいけないの?
なぜ きずつけちゃいけないの?
なぜ むししちゃいけないの?
なんで?
どうして?
だってあのこ
きらいなんだもん
きらいなまま
いっしょにいなきゃいけないの?
それはわたしがつらいよ?
ねぇなんで?
どうして?
あのこ なかないよ
あのこ おこらないよ
だからだいじょうぶだよ
きにしてないんだよ
え?だめなの?
なんで?
どうして?
だれがきめたの?
だれのるーるでうごくの?
それにしたがわないといけないの?
どうしてきめつけるの?
ほんとうにただしいの?
それはまちがっていないの?
なにをもってそうきめたの?
ねぇなんで?
どうして?
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貴方に会えて
貴方を愛して
本当に良かったと
心から感じるの
こんなにも人を愛せるなんて
自分自身が驚くくらい
寝ても醒めても
貴方でいっぱいで
貴方の短所すら
愛しさに変わって
全てを受け入れてくれて
全てを受け入れられて
私は幸せだった
私はこれ以上ないくらい
貴方を愛していた
離れていても
お互い別の道を進んでも
貴方が幸せであればそれでいいと
それだけで幸せに想うくらい
今でも愛しているよ
口では言えない
声には出さない
愛しさと心を込めて
最期のラブレターを貴方に綴る
今のこの瞬間でさえも
愛しさに溢れて
想いを乗せて
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またこれだ
信じよう
そう決めた時に
いつも裏切られてしまう
残酷な事実を
嘘で塗り固めて
私ね
貴方の秘密
知ってるんだよ
貴方の嘘
知っているんだよ
どれだけ日々を重ねても
もう知らなかった頃には戻れない
もうそのまま隠すつもりならば
貴方との関係も此処で終わりにしよう
私が知っている事は
貴方は知らないままで
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世に蔓延っている陳腐な恋の歌でも聴いて
今の自分の心境にでも重ねてみたりして
何て安上がりな自己陶酔
何て滑稽な自己暗示
自己否定と自己弁護を
繰り返し 繰り返し
行ったり来たりの袋小路
恋だの愛だの
そんな自己欺瞞を持て余し
只ひたすら没頭しているだけ
恋に恋してるおままごとを
只ひたすら楽しんで居るだけ
好きになりました
愛しています
ついていけません
別れます
自己満足で始まり
相手不要の自己完結で終わる恋
濁った瞳は常に足元
暗い部屋でポツリと零す
それは最初から
恋愛ではなかったんだ と。
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理想を追い求め
現実を置き去りに
もがいてみれど
押し寄せる現実の前に
為す術などもう無く
理想はもう遙か彼方へ
望んだ物など
何も手に入らない
期待した事など
泡沫の様に消えていく
それでも私は
向き合ってきたんだ
結果はもう御覧の通り
嗤いたければ嗤うが良いよ
頑張った所で
どうせ何十年後かには
皆死んでしまうんだから
行き着く先は
皆 同じ
所詮叶わぬ
夢物語
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愛してる と視線を落とし
受話器越しに聞こえる声に
もう興味はない
ゲームをしながら
愛してるよ
ご飯を食べながら
俺も寂しいよ
本を読みながら
早く会いたいね
すべての言葉に
嘘は無いけれど
すべての言葉に
想いを含ませてるかと言えば嘘になる
ただ淡々と
日課をこなしているだけ
酷く退屈でつまらない日常に
一滴の刺激を滲ませただけ
彼女ははしゃいだ声で
幸せだと言葉を漏らす
笑えるぐらい溶けた思考で
呆れるぐらい幸せな夢を
壊れるぐらい押し付けながら
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愛してる
受話器越しに聞こえた言葉は
右から左へと私の身体をすり抜けていく
貴方の言葉は何処か
羽根の様に軽く
足枷の様に重い
端から見たら
上手くいっている筈なのに
何処かが掛け違ったまま
上手く心が重ならない
気持ちが伝わらない
まだ歪んだ幸せを壊したくないから
出来る限りの明るい声で
精一杯の気持ちを声に乗せる
そんな現状に見ないふりをして
そんな現実に気付かないふりをして
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付き合っても
別れても
辛いというのなら
最早どうしたらいいのだろう
内部からかきむしるような痛みが
じわじわと浸食していく
会いたい
堪えなきゃ
寂しい
堪えなきゃ
声が聞きたい
堪えなきゃ
あの人のところへ
戻っても
あの頃のように
戻れないというのに