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もとりの部屋  〜 投稿順表示 〜


[173] 世界は今日も置き去りに。
詩人:もとり [投票][編集]




吐いて捨てる程に
人は居るのさ

代わりはどうぞ幾らでも
僕も君も皆似通った生き物で


居なくたって構わない
消えたって分からない



存在を否定されて
語りかけても他人事


嗚呼 滑稽だろう
惨めだろう
無様だろう
嗤えることだろう


ソレハソレハ
カワイソウナコトデ



嘲笑っているのは
他人か僕か

見えているのは
夢か現実か



マイスリーを含んだ夢なんて
何一つ愉しくなかった
何一つ満たされなかった


嘆いて
恨んで
醜く爛れて


これ以上に
嫌な想いを重ねたくないのに

無理やりこじ開け
踏みつける

開かない心に不満を持ち
勝手に踏みにじって
勝手に怒り出し
勝手に去っていく

見知った他人を横目に
今日も心をすり抜けて

傲慢で歪んだ心の中に
君を受け入れる事すら拒絶して



こんなに不幸を叫んでも
籠もれば誰も気付かない

それでいい
それでいいと繰り返し
世界は今日も流れていく


どんなに叫んだとて
助けを求めたとて

所詮は僕の
独り言


2015/08/08 (Sat)

[174] 歪んだ関係。
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笑顔の裏に

歪んだ心を隠し


触れた指先に

捻れた感情を閉じ込め



もう私に飽きたんですか

もう好きでは無いんですか

貴方は私の事どう思っているんですか



言ってはいけない言葉はある

涙は帰った後に流せば良い


友達でもなく

恋人にもなりきれない


私も貴方も望めない

だからこの状態を受け入れる


望んだ物ではない

諦めたが故の産物だ



そうして私は

貴方の気が済むまで居るのだろう


夢も希望も捨てながら

想いを口にするその日まで







2015/09/13 (Sun)

[175] 追憶。
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形有る物はいずれ壊れてしまう

形無い物は知らぬうちに壊れている


ならば形にしてほしいと思うのは

私の未熟さ故の物なのだろうか



長く付き合ったとか

深く愛したとか

終わってしまえば

思い出以外何も残らない


過去の記憶に縛られて

今の貴方は一体誰なのかと

否定と後悔を繰り返し


好きじゃない

愛されていないと

嘆き憂いで


記憶と想いを足枷に

無理に引きずって歩く私は

間違って居るのだろうか



それでも忘れられない

忘れたくないと想う私は

間違って居るのだろうか


常に上書きして

自然に風化させる以外に

道はないのだろうか



自然に誰かだけを

好きだと言える日は来るのだろうか



2015/09/13 (Sun)

[176] 好きなのか、忘れたいのか。
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蓋をする


会いたい と言っても

寂しい と零しても


逡巡の色を浮かばせて

貴方の負担に変わるだけ


本当に貴方も望むなら

会いたい と伝えてくれるはずだから



あまのじゃく

虚勢を盾に生きていく


ひねくれもの

強がりを武器に立ち向かう



敵は外ではなく

内にいる感情なのだけど



全然平気

まったく大丈夫


ほら

言葉を並べてみれば

感情まで見えないからね



早く逢えますように

早く心が落ち着きますように


期待と不安との狭間で

小波の様に揺らいでる





2015/09/13 (Sun)

[177] 友達以上、恋人未満。
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君の心の中に

僕はどれくらい存在している? 



なんて愚問で

なんて浅はかな質問なんだろう


僕が笑って過ごしている時間

君は泣いているかもしれないし

僕が寂しいと感じているとき

君は誰と過ごしているかなんて分からない



楽しいことだけを語りかけたいし

僕との時間は幸せな物ばかりにしたい

だから抱えている不安や弱さは

どこかで捨てなきゃいけないよね


本当は寂しがり屋で

零距離を望んでいる僕だけど


負担になりたくないし

高望みな気がして

まだ本音は隠して過ごしている


耐えられなくなったとき

その時に先のことは考えればいい



また逢いたいから

まだ一緒に過ごしたいから


君と居られる少しの時間

そのために僕は小さな希望は捨てずに生きている






2015/09/19 (Sat)

[178] 人で有るが故。
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否定されたくない

傷付けられたくない

暴力もされたくない

人の顔色ばかり気にしたくない

急に冷たくされたくない



認めて欲しい

褒めて欲しい

優しくされたい

大事にして欲しい

愛して欲しい



優しい気持ちでいたい

相手の負担になりたくない

少しで良いから自信を持ちたい


存在していたい



本当は自己否定もしたくない


自分にも他人にも

望みは高くなるばかり





2015/09/19 (Sat)

[179] くすぶる。
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人 一人を頭から追い出す為に 

どれだけの時間を費やせば良いのだろうか


どれだけ泣けば忘れられるのだろうか



何がいけないの?

どうして大事にしてくれないの?

何で傍にいてくれないの?

どうしてそれで好きだなんて言えるの?

何で連絡も繋がらないの?


どうして

なんで




羽根よりも軽い言葉は

鉛よりも重い心に響かず

何処か遠くへとすり抜ける


どんな事を聞いたって

実感出来なきゃ意味がない



忘れたい

忘れない

忘れられない

忘れたくない

‥忘れなきゃ


錯綜する想いは

未だに澱んで漂わせ



早く過去の物に風化すれば良い


思い出は何時だって

余計な物を削ぎ落として綺麗な物に変わるから



2015/09/22 (Tue)

[180] モトカレ。
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気まぐれに振り回してた貴方と

別れてもうどれくらいたっているのか



独りで泣いて叫んで

貴方を求めて


ただずっと

貴方に焦がれて



でもまた笑える様になった

一人で何でも出来るようになった

時間を埋めてくれるお友達も増えた

仕事は相も変わらず忙しい



貴方が傍に居ない生活にも慣れた

携帯に触れる回数も減った

思い出す事も少なくなった

似た人をもう目で追ったりもしない

喧騒の隙間から貴方の声が聞こえたりもしない


一人でこれからも

生きていけると思ってた



だから今更

気まぐれで連絡をしてこないで

困った口調で甘えてこないで

優しい瞳を思い出させないで


貴方を忘れる為に費やした時間を

無駄に変えないで



勘違い、してしまうから

貴方のその気まぐれな優しさに


貴方にも私が必要で

私にも貴方が必要だと





2015/09/23 (Wed)

[181] 回帰。
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幸せを感じていた時間に

心が戻りたがっているのか


もう帰れないというのに

幸せな時間はしっかり刻まれたままで





憶えているよ

思い出せるよ


だけど考えない

意図的に思い出さない


心が戻りそうで

怖いから



失敗したとき

落ち込んだとき

辛いときこそ


誰かの傍に居たい

僅かな隙間にも入り込まない様に



思い出の中でだけしか

もう愛されないなんて


‥そんなの

辛いだけだから



2015/10/09 (Fri)

[182] 破壊衝動。
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今の私には何もない

探してももう見つからない


失ってまた埋めて

失って


同じ事の繰り返し




恋い焦がれて

会いたくて仕方なくて

一人で泣いたり


会えるだけで幸せで

抱きしめて優しく愛されて

求められて満たされて


そんなのはもう泡沫の夢

望めない



満たされるどころか

枯渇気味で退屈で


このまま満たされないのなら

いっそ壊してしまおうか



関係も

信頼も


私でさえも


2015/10/10 (Sat)
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