詩人:もとり | [投票][編集] |
ひとりは嫌
ひとりにしないで
少ししか会えないなら
会わない方がいい
会わないことに慣れて
また日常を過ごせるから
会えるなら
出来るなら24時間傍に居たい
会うことが普通になって
離れるのが寂しくなるから
寂しいの
寂しくなるの
足りないの
ひとりは 嫌
ひとりに しないで
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好きな人に
好きと言えるのが
本当に幸せなことなのだと
気付いたのは後の事
何かを壊したくなくて
何かを失いたくなくて
何かが変わっていくのを恐れて
何も伝えられなかったんだ
想っているだけで充分
付き合えなくても
言葉を交わせれば充分
そう自分に言い訳をして
楽な方に流されて
このままの関係に甘んじてた
だから今のこの現状も
現実として受け入れなくちゃ
君はもう 誰かの彼女で
僕はもう 君の友達のままだという事を
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太陽と月のすれ違い
冷めた料理に無価値な時間
形だけの優しさと偽りの謝罪
淡々と流れていく秒針
静かに広がる透明な黒は笑う
貴方と私の境界線
破られた約束の存在理由
白紙に塗り替えたスケジュール
指先一つで変わるシナリオ
苦しい時だけの神頼み
嘲笑った誰かが泣いた
期待もされないピンチヒッター
見向きもされない存在感
部屋から出ずに繕う無関心
壁を睨んで泣いている
何処かで、小さく千切れた声
猫が一言、みゃあと鳴いた
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貴方のメールに集中して
貴方の事ばかり考えながら
貴方の返事を待つこの瞬間は
寂しく感じたりするけれど
自分の趣味を楽しみつつ
貴方の事も考えながら
貴方の返事を打つこの瞬間は
満たされていて嫌いじゃない
二人で居る時に感じる孤独は
堪らなく嫌いだけれど
一人で居る時に感じる孤独は
慣れているので嫌いではない
抱きしめられてキスして
その先にある気持ちよさよりも
抱きしめられて撫でられて
受け入れて貰えるその瞬間のが
堪らなく好き
常に
常に
貴方で満たされてしまう
この瞬間も悪くない
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しっかりと手を握る
優しい瞳で
笑うんだね
じっとこっちだけを見て
深く愛してくれて
暖かい愛情を惜しみなく与えた筈が
曇りなき愛情で包んで返してくれている
瓜二つの瞳に
握り返してくれる小さい手
愛してる とは口に出さず
伝えるために抱き寄せる
そして大事だと
再確認するんだね
腕の中の小さな温もりを
抱きしめながら
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貴方の愛は薄っぺらい
きっと何かあれば
すぐに消えて無かったことになる位
私の愛は重たい
周りを傷つけながら
貴方で満たされたくなる位
目に見えない癖に
しっかりと実感出来るのよ
嗚呼 愛されて居ないんだと
嗚呼 深く愛して居るんだと
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貴方は優しいから
きっと私が望んだ物は
受け入れてしまうのでしょう
でもね
それじゃ自分が赦せないの
傷つけたくないと言って
近寄らないでと牙を剥く
望むがままに与えられたものすら
私は突っぱねて突き返す
お願いだから
見限って
私は貴方に想われるほど
良い女でも何でもないの
これ以上
貴方を傷つけさせないで
望んでいた形などない
願っていた想いも殺して
見える未来に進むだけ
別れはもう約束された事だから
ごめんなさい
想いの分を返せなくて
優しい気持ちを踏みにじって
愛する事すら出来なくて
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理解もされず
理解しようともしない
話に興味を持たず
質問すら答えず
別れた後は連絡もとらず
翌日まで返事も返ってこない
そんなあの人は
私を好きだと言う
好きって一体何なのだろう
本当に好き等と断言出来るのか
そう思える私には
返せる程の愛情も未だ
持ち合わせてなく
会いたいのも別の人
声を聞きたいのも別の人で
心は未だ其処に
置いてきてしまって居る状態
貴方は私の事など
もう何とも思ってないのだろうけど
嗚呼 とても難儀
不可解にして不可思議
糸が絡まり合いながら
もつれていく様に
複雑に絡み合いながら
上手くいかないこの関係
あの人への罪の意識と
貴方への愛に挟まれながら
私は今日も生きています
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お気に入りの服を着て
念入りに髪の毛を整えて
履き慣れない靴を履き
人混みへと溶け込んでいく
約束もしていない
会えるはずもないのに
妙に気分は高揚していて
同じ位の背格好を見かける度
似ている声を聞く度に
振り返ってしまう
きっと会えたとしても
見たくない様な光景なのだろうけど
それでも一目で良いから会いたい
そう願ってしまう
今日はそんな日
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大きな壁にぶち当たっても
動じる事もなく
手探りでも前に向かって歩いていきたい
回り道でも
遠回りでも
いつか笑ってゴールに辿り着ける様に
大きな石に躓いても
地面に這い蹲りながらでも
必死に立ち上がって歩いていきたい
傷付こうが
痛みで涙零しても
いつかあんな日もあったねと
笑って居られる様に
目的を見失っても
進むべき道が分からなくても
自分で切り開いて歩いていきたい
そうして何時か掴み取るんだ
大事な人と大切な時間を過ごせる様に
諦めが肝心
けれど諦めたらそこで終わりだ
私は歩く
しっかり前を向いて
強く
強く
胸に希望を抱いて