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もとりの部屋


[175] 追憶。
詩人:もとり [投票][得票][編集]





形有る物はいずれ壊れてしまう

形無い物は知らぬうちに壊れている


ならば形にしてほしいと思うのは

私の未熟さ故の物なのだろうか



長く付き合ったとか

深く愛したとか

終わってしまえば

思い出以外何も残らない


過去の記憶に縛られて

今の貴方は一体誰なのかと

否定と後悔を繰り返し


好きじゃない

愛されていないと

嘆き憂いで


記憶と想いを足枷に

無理に引きずって歩く私は

間違って居るのだろうか



それでも忘れられない

忘れたくないと想う私は

間違って居るのだろうか


常に上書きして

自然に風化させる以外に

道はないのだろうか



自然に誰かだけを

好きだと言える日は来るのだろうか



2015/09/13 (Sun)

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