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もとりの部屋


[183] 交わることのない平行線。
詩人:もとり [投票][得票][編集]


ふと思い出して

心を抉られる


何故私を優しい嘘で染め

淡い夢を見せたのだろう


幸せを知らなければ

こんなに心を締め付ける事も無かったのに



二人で思い描いた未来は

私だけしか見なくなり

優しい嘘は残酷な現実に塗り替えられた


無理に遠くへ誘い出して

雑踏に紛れた私達は

確かに二人ぼっちだったね

同じ物を見て

同じ世界を共有していたよね


私は泣きそうで

このままこの手を離したくない

このままずっと居られたら良いのにと

ずっと願って居たんだよ



もう望めない夢で

もう掴めない未来で



もう動けないよ


貴方は変わっていくのに

私はちっとも変われないのに





2015/10/12 (Mon)

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