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もとりの部屋


[191] 空虚。
詩人:もとり [投票][得票][編集]




痛み止めの代わりに

煙を深く吸い込んで

不満を形にするように

空気に溶かして燻らせる


じわじわと蝕む倦怠感に

身体が麻痺してしまいそう



抱きしめられたその腕に

感情など微塵にも無く

交わした言葉にも

何の意味も無い


一時の温もりと引き換えに

大切な何かを失って



これは跡の残らない

自傷行為

涙が出るのは痛みなのか快楽故か


ただ、寂しかっただけ

ただ、埋めて欲しかっただけ



抱き合いながら眠る夜

それでも孤独感は拭えぬままに




2016/01/14 (Thu)

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