ホーム > 詩人の部屋 > もとりの部屋 > 結末。

もとりの部屋


[206] 結末。
詩人:もとり [投票][得票][編集]




私が堕ちていても

引っ張りあげてくれる姿が好きだった


不意に大好きだと耳に落として

ドキドキさせてくれる言葉も好きだった


本当にしょうがない子だねって

そっと助けてくれる言葉や仕草が大好きだった



手を繋いだ時の温かさとか

たまに痛いくらい抱きしめる強さだとか

ふわりと纏う香りだとか



そういうのが色褪せて

思い出せなくなってしまう頃には

私は笑って、今幸せだよと言えたら良いと思う




愛されるって幸せな事だと

貴方に実感させられなかった事は

心残りだったけれど



求めるばかりも

受け入れるばかりも

愛じゃないからね


2016/08/25 (Thu)

前頁] [もとりの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -