詩人:もとり | [投票][編集] |
白く細い糸に
肢体を絡め取られ
もがけばもがくほど
がんじがらめで
世の中は僕に
ちっとも優しくない
きっと 僕を視界に入れないよう
逸らすまわりの視線も
少し棘と含みを持たせた言葉も
癪にさわる君の態度だって
僕が表に出さなければ
無かったことになるのだろうさ
真綿で首を締めるように
じわじわと追い詰めていくように
さて 悪いのは
僕なのか周りなのか
きっと答えなど有りはしなくとも
考えることに 意義がある
行動することに 意味がある
立つ鳥跡を濁さず っていうけれど
もう少し 足掻いてやるさ
必死に爪跡をたてて
周りに足跡を残して