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もとりの部屋


[57] 蜘蛛の糸
詩人:もとり [投票][編集]

白く細い糸に

肢体を絡め取られ


もがけばもがくほど

がんじがらめで


世の中は僕に

ちっとも優しくない



きっと 僕を視界に入れないよう

逸らすまわりの視線も

少し棘と含みを持たせた言葉も

癪にさわる君の態度だって


僕が表に出さなければ

無かったことになるのだろうさ



真綿で首を締めるように

じわじわと追い詰めていくように




さて 悪いのは

僕なのか周りなのか


きっと答えなど有りはしなくとも

考えることに 意義がある

行動することに 意味がある



立つ鳥跡を濁さず っていうけれど

もう少し 足掻いてやるさ


必死に爪跡をたてて

周りに足跡を残して





2014/05/29 (Thu)

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