詩人:沙奈 | [投票][編集] |
千年前…
人間の男と
土地の護り神…龍神様と
許されない恋に堕ちる
襟を犯し
天罰を受けた日から
この村は一年中
季節が通り過ぎない
万年雪…
今日は
悲恋が伝わる
伝説のお祭り…鎮魂祭…
悲しみの気持ちを
少しでも和らげる様に…
村を囲って守る山々に
火を燈す…
こんなに燃えている
炎の様に
千年経った今でも
私は貴女に消える事なく
恋い焦がれて
慕っていると…
気持ちを込めて
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
ふと君が呟いた
花火は嫌い…
すぐに散ってしまうから…貴方といる時間みたいに…
僕は、君に
安心させる様に呟いた
余裕と時間に
ゆとりが出来たら
君に逢いに行くよ…
それから僕は
花火は嫌いになったけど、今は君に虜…運命かの様に
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
秋の公園で
舞い散る紅葉を見ては
酷似する思い出がある
夏の夜空に
大きな光りの花を咲かせる夏の風景が好きだった…
君と逢うまでは…
一度だけ君とそんな風景を見に出かけた事があった…限られた場所から
抜け出して…
でも一つ目の花が
夜空に咲いた…その時
君の瞳から大粒の涙が…
光りの花に照らされて
幻想に相応しい程
美しい涙が溢れていた…
何故君が
泣いているのかも
分からない僕は
頭が
真っ白になった気がして…
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
夏から秋に
流れる風景が好きだった
でも移り変わる季節に
僕はいつも
置き去りにされて
夏が終わりに近付く頃
気が付くと…空から
白く輝く雪が降っていて
見たい景色が見えないまま
今年も終わろうとしていた
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秋の太陽に照らされて
穏やかな小道を
君と歩くのが好きだった
僕の手と君の手を繋ぐと
恥ずかしそうに
笑う君が好きだった
肩まで伸びた長い髪を
横に掻き分ける
仕草が好きだった
君と逢える月に一回の
特別な日が楽しみで
その特別な日を
君が豊満な
胸に僕を包み込んで
一ヶ月の疲れを
癒してくれる
君の囁く甘い声で
興奮させるから
僕はこんなに硬くて
抑え切れずに…
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朝…締め切った筈の
窓から漏れる太陽の光に
起こされる
段々と
意識がハッキリしてくると大好きな君が隣にいて
寝ぼけ顔の
僕を見て笑っていて
僕が悪戯に
額にキスをすると
君が嬉しそうな
本当に嬉しそうに笑うからそれがとても…愛らしくて君の身体を引き寄せて
もう二度と
抱き締める事が
叶わ無いかの様に強く
抱き締めた…
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天から降り注ぐ
大粒の涙が
私の心を重く深く響かせる もう消えないと
想っていた過去の過ち…
濡れた背中から
抜け出ていく感じがする
星さえ見えない筈の
昼下がり暗い街
空を見上げると
一つ輝く 朱く染まった
天使からの贈り物に
瞳を奪われた…刹那
雲の切れ目から
暗闇の空を引き裂いて
蒼白の暖かな光が指した…
詩人:沙奈 | [投票][編集] |
貴女の長く艶っぽい
黒髪が好きだった
貴女の鮮やかに
彩られた繊細な
小さな両手が好きだった
貴女のふっくらとした
唇が好きだった
貴女の
華奢な身体が好きだった
貴女の存在
貴女の瞳に移るモノ
全てが好きだった
こんなに愛していたのに
もし私が
世界の柱だったとしても
貴女が傍に居てくれるなら私は世界よりも
貴女が愛おしい
もう生きている限り
永遠に逢えはしないから
私も今夜…
貴女が召された場所から
私も…
天国の貴女に
呼ばれた気がするから…
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貴方がいなければ
私は今頃
何をしていただろう…
声を枯らすぐらい
貴方の名前を叫んでも
届かない事は
分かってるつもり
ただ今は星達が瞬いている夜空に祈ります…
明日の私の誕生日には
夢の国だけでもいいから
私に逢いに来て…
そして、もう一度
【愛してる】って
言って 欲しいから…
欲を言えば
もう一度
逢って言って欲しい
嘘でもいいから
今は、もう少しだけ
夢を見させていて…
お願いだから
一生のお願いをさせて
女の子は
一生のお願いをする度に
【生まれ変わる】と
言うのなら…
貴方を忘れた私を
未来に行かせて…
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あれ? あと、僅かな命だって誰が言ってたのかな?
そう呟いた君は…
今から自殺しようと考えた僕の心の底まで響いた
今まで涙を流した事さえ
誰かに…
笑った事さえ無かった僕に素直に感情を引きだした 涙が次々に溢れ出して
止まらなくて
会ったばかりの
君が愛おしくて…
君の胸で
産まれたての子供の様に
泣きじゃくりたかった…
甘えたかった…