詩人:JUDAS PAIN | [投票][編集] |
触れてしまった
その甘美なる痛みに
それを覚えた躰は
意味もなく
痛みを創ろうとする
髪を引き抜いたって
焼けた石に触れたって
爪を剥いだって
鋭利なナイフで切っても
あの時味わってしまった美しい、甘い、甘い痛みは躰には触れることがない
失恋と言うナイフで抉られた僕の心にはもう味わえないらしい…
あの甘美なる生粋の痛み
生きることを放棄した愚かな躰と魂の混合物である僕。
その塊はあの痛みだけを求めて彷徨うただの肉塊
肉塊は痛みに魅せられ
痛みに恋をしてるんだ
もう戻れないからね
痛みが無いあの日へは
だから今日も探すよ
あの恋を…
漆黒の闇を這い…
この躰を傷つけて…
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