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あいるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[204] 刀寿さんとの共作8
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春待ち寝枕



一月は寒かったねぇ
溜め込んだ真心
集めてねそべろう
腕貸すからおいで

山彦響かせベッド汽車はゆく、ヒーターのそばにうずくまって

眠りながら一筋、
星の光道をのばすよ

前に行っちゃったあの子
今度来る春に
また逢えるよう

こっちから
迎えに行くつもりさ
踏みしめたドライな地べた

新芽に奮い立って繋がれ
知りたいことは沢山あるし

そういう揺れる小熱を捕まえれば
静かに休み込めるこうして

冬を引っ張り回してジョイ、JOY

擦り切れて破れた
お気に入りの靴下から
ついくすぐったくて
ほくそ笑み、こぼした

エネルギッシュに育ってる
春待ち酔い寝枕の先っちょ
じゃれ合いをねだり

弾みでつい
ボタン押し間違えて買った缶コーヒーおいしげにゴックンして

夢プランぞろぞろ並べて立ててみる
たのしみだらけで愉快

あんまし愉快なもんだから
どさくさに紛れて
夏まで勘違いして早く来ちゃいそう、せかすな!

ボクら
めいめいのニコリ顔を
何度もまばたきの間に間に
思い出してくれたら
こんなデュエット詩の望む
思いの輪っかを広げたいな
まだ安らごう
寝ても寝ても

また、うたたねだよー
腕なら貸すよ

そばにおいで

2008/05/31 (Sat)

[205] not flat
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フラットな気分が通り抜ける
何していいかわからない時間だ


もう数えきれないくらい遠退いた

メンソール香る白夜




土曜日は泣くためにある 裏表のないコイン

土曜日は泣くためにある
追憶して気を失う


日曜に手紙を飛ばそう
極端に弱い筆圧で




フラットな気分が通り抜ける

切れた電球は月に取り替えた



シルエット残す
ラストダンス




土曜日は泣くためにある

土曜日は泣くためにあるのなら



君を想いだす、時々



2008/06/03 (Tue)

[206] nostalgia
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息継ぎの仕方がわからずに
君に溺れる



まだ手なんて
開いたことがなくて

君が欲しがっていた星には
簡単に手が届く




時間の使い方がわからずに
ボクは
君の手を離せないでいる



時計の読み方なんて習ってこなくて

君が望んでた永遠には
簡単に手が届く



子どもに戻って泣く君と
大人になれないボク



大切なものに
鍵はかけられないから

たまには
泣いてもいいんだよ




瞳のふちに
溜まるノスタルジア


乱反射する光を
君は泳ぎきる




2008/06/11 (Wed)

[207] ホントナキ
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トゲトゲから離れそうだよ
指たち


放すくらいなら
刺さっていてよ
そばにいてよ



言葉もそう
身体もそうだよ

君が必要なの




ドアは開くために在るのか閉ざすためにあるのか

1つを2つに
隔てるために在るとしても



答えはみつかった?

鍵はかけないでいいよ
迎えにいくのは
嫌いじゃないんだよ




出会うには不揃いすぎるよ
足並み


すれ違うくらいなら
とまっていてよ
そばにいるよ



言葉もそう
身体もそうだよ

君が必要なの



どこにも繋がらないドア
あの日に繋げるように

愛して




覗くには遠いみたいだよ

嘘泣き



あるいて
のばして
みつめて



君は君をみつけた?

鍵は失ってもいいよ
探しだすのは
嫌いじゃないんだよ




ボクら
生きるために在るなら
居なくなるために在るなら

二つともそうで在るのなら

始めるために
終わらないように


心もそう
涙もそうだよ

君が必要なの


泣き方はみつかった?


君の眼から離れそうだよ
ボクたち


2008/07/03 (Thu)

[208] ラストブルーベリー
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乱視だって自覚してるよ

いつだって世界は歪んでる


どこにも
閉じ込められてなど
いないのに


君は自由が欲しいって
揺れる




君とボクが

すべて

と感じるものは
いつも笑えるくらい
不確かで


ニュースペーパーも絵本も
絵だけ眺めては閉じた




いつだって
流れ星は祈るまえに
霞んでしまうけれど


また巡って

知らない誰かの願いを
叶えているんだ


今夜なら
取り戻せそうだよ

胸の痛みとも
向き合えそうだよ



靴ひもが上手く結べないことが短所か長所かなんて
どうだっていいこと


それより、焼き上がった
このパンケーキには
ブルーベリーを塗ろう






君だけは


見逃したくないんだ



2008/07/11 (Fri)

[209] 飴と無知
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君はしきりに青色の眼がほしいと言う

明日には時間をとめたいと言う

多くを求めすぎるんだ



一生のうちに
心臓が脈打つ回数は決まっているとかいないとか


恋をして心拍数上昇
失って上昇、上昇


君に出逢えた時点で死んでおくんだったよ


今からでも遅くないかな?

タバコを吸おう
吸えるだけ



全部、真っ黒でいいから
真っ暗でいいから



君の白い手で殴りにきてよ

ボクも殴り返すよ
hate you
hate me



全部、真っ黒でいいから
真っ暗だ


いつ云おうか
君の黒目が好きだよ




青色のペンキをぶっかけてあげる


君は細い指で時計の針を回すといい

何処でも好きな日に飛べばいい
hate you
hate me



ボクの短い足で
何処までいける?


何処にもいけないのなら
君の側にでもいようか



視線が絡まることなんて皆無

満たされたなんて嘘さ
hate me
I hate me



哀しまないで
残された鼓動もごくわずかさ


いつ云おうか

ボクの向こう側で降る無知

2008/07/29 (Tue)

[210] 浅い8月
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おいで、六弦
抱きしめたげる


何をして
身をていして
あっちむいて




だるまさんがころんだ
坊さんが屁をこいた


世界を叩くなら
10秒あれば十分さ


振り向いてからも
動きまわるよ
飛び回るよ


鬼ごっこに変更
捕まえてごらん



あと10秒だけ
つきあってよ




疲れてるのに眠れないんだ

明日を避けるための
遅延行為

警告の笛を鳴らしてフリー
フリーワード


エンターの剥がれ落ちた
世界を叩きにいこう



また気が向いたら
振り返るといい



ボクの中で待ち合わせして

君の中で逢おう



幸せな夢をみた?

おいで六弦


正夢にしたげる


2008/08/04 (Mon)

[211] 氷雨千里
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欠陥が沸騰するのが
わかったろ
溜まりに溜まったドロドロ

でしゃばるなら
笑えるまで走って転ぶよ


手は差し出さないでね
きっと見失ってしまう





破るように少し掻き鳴らして、泣きそうになる

伝わってくれる?




いつだって爪が少し欠けてから

痛いってわかって


いつだって君が泣いてから
傷つけたってわかった

今弾いてたコードは?




欠陥はもう飛び越えて

向こう岸で1人
進まない時間と喧嘩する



伸びていく影は
縮まることを知らない


白黒写真でも
空が青いってわかったのは

わかったのは
眼が死んでなかったから


ここんとこ雨続きだ
いつになったら
正常が降ってくる?



氷雨が眼を貫いた微熱

傍観する光は
なんだか優しすぎる




2008/08/15 (Fri)

[212] 茜空バックドロップ
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月が丸いのは
君が撫でてしまったから



視線は退屈
映像なんか信じられないよ



残響で心象風景発破


嫌いリピートするディレイ


千切れたラブレター
fromボクfor君


風速1メーター

君の吐く息を吸って

追い風をふかせるよ



涙リサイクルキッズ
大嫌いリサイタル



沈む夕日に待ったかけて
この空観せたくて
観せられなくて



足早な月の輪郭を呪う



涙が丸く零れるのは
君が撫でてしまったから



2008/08/18 (Mon)

[213] DRIVE Α
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意志疎通ないの機械信号



カーナビじゃ
君まで辿り着けない


夜が逃げて
朝がついてゆく


夏が終わる


スピーカーからモルヒネ
アクセルで
リズムコンフューズ



君はまだ、
あの日の花火を
追いかけている



2008/09/07 (Sun)
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