詩人:あいる | [投票][編集] |
影絵は色彩を含んで
季節を証明するために
時間を手繰り寄せて
その継ぎ接ぎの縫い合わせが
運命や歴史だと例えるなら
とかの前置きはもう
たくさんだ
見上げた青を
真っ二つにする飛行機雲
一輪挿しの憂鬱や
箱庭の滑稽も
孤独死や人混みも
暁のパープルや
夕焼けのバイオレットも
小指から飛び立つテントウムシや
その指から空と君を結んだ面積も
原石や100カラットも
重油やミネラルウォーターも
フォルテッシッシモや
ピアニッシッシモも
見上げた夜空を
真っ二つにする流れ星
雨粒も涙も
夜行バスも始発も
LINEも文通も
スモモも桃も
君やボクも
ボクも君も
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片道じゃ足らん
欲張って生きよう
肩肘張らず胸はって意味を
求め音め
がけて
どんぶり勘定と
生き様語った
おんぶにだっこ
花より団子
世間は言う何様
この有り様
塗り固められた
者へ届け
あえて
感嘆な言葉で放つよ
簡単な言葉で話すよ
心に種蒔いても枯らすのに
忘れた頃には芽吹く花蕾
災難や不快感
深い話じゃなくて
ただ不甲斐ないばかり
新しい目的地は敵地
出来高が物言う秘密基地
緻密に一途に黙って固まって
小さな液晶は虚像と化した
蜂蜜と林檎
韻を記すと激情画
向かうところ敵無しの
演奏家
なしステージ上
指揮するコンダクター
混濁した脳内で液状化
何かできそうな映像は
瞼とピントが合わず滲んだ
心に種蒔いても枯らすのに
忘れた頃には芽吹く花蕾
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運命なんて放っておけよ
耳が羽になるウサギ
綿毛になって飛んでけ耳掻き
お菓子の家のワンダーラグーン
運命なんて放っておけよ
いいの。
知らなくていいの。
そのままでいいの。
花柄模様の空のカーテン
枕の裏の非常口
跳ねるように君を望む
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触れれば煩わしくて
離れればもの足らなくて
満たされることなんてなくて
足りないくらいが丁度よくて
君と夏の終わりにしたキスは
線香花火の火種が水に着地したときと同じ音がした
濡れれば煩わしくて
渇けばもの足らなくて
癒されることなんかなくて
何が足りないのか
年々その輪郭は明確になっていく
弾むような雲も
下手くそな水切りも
エコーのかかりすぎたマイクも
蚊に刺されたところにつけた十字の印も
全部が薄められていく夕景
いま命をまっとうして
投げたタバコが水に着地するときには
君と夏の終わりにしたキスの音がするんだろう
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ちょうどボクらの体温の
半分くらいだ
日々の憂鬱なんて全部
8月のせいにしなよ
窓際に置いた麦茶
18℃を下回れば
季節に麻痺する
掻き立てるのは
秋のせいじゃないよ
君のせいだよ
衝突を繰り返しながら
少しだけ本気の小宇宙
あと一息で燃えきらなかった蚊取り線香
どかしたコップ
結露が円を残して
いつだって待ち望んでる恋は
乾く前に駆け抜けて盲目
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流れる星を掴んだが未だまだ
願いは叶わないままだ
もう何回も唱えた望みは
呪文のよう
儚さを含んだまま
爛れるもしもを俯瞰から眺めた
胸にしまいこんだタラレバ
どんなもんだいも
堪えた涙も
持論に依存してただけなのかな
明日はあの子と遊ぶ日
晴れが出るまで
サンダル飛ばすように
道端、心のそこ、胸の鼓動
沈む夕陽と同調するこの頃
神様の仕業おとぎ話
カーテンの隙間から射す光
柔らかい稲光纏う
率直に単刀直入に直に君に
伝える想いと思い出
君も日々も大切だった今も
両の手では
持ちきれない花束
種を溢しながら
待ちきれない彼方から
からではなく
ボクじゃなくなったボクから
あの日捕まえた
星を投げるよ
受けとる前に
3回は唱えてよ
光より速く君の隣に行くよ
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ちょっと長くなるよ
ゆっくり急ぐよ
眼を閉じても
そうじゃなくても
ボクが
ボクじゃなくなるくらいに
ふぉろみー
いますぐ
声なんか蹴飛ばして
言葉よボクを拐ってくれ
影みたいに付きまとって
心の陰からストーキング
今か今かと
音になる前の感情を
抱き締めたかったのに
羽根は捕捉され
泥を補足され
逆に不充分で霞んで墜落
未完成だから
いいのかもしれないんだけど
時は短し記せよ音畜生め
甘さを控えない感じが好き
飲むのが目的じゃなくて
弾けるのが羨ましいんだ
炭酸は花火のよーに
パッと咲いて染みた
要領よく繋がってない思考回路
容量用法の解らない気持ち
いつまで経っても
言葉が声に
文字が音に
心が想いに
追いつかないんだ
迎えに行こう
想像するより先に創造して
4次元の曲がり角で
偶然を装って出逢おう
物心ついた頃からの
この内職みたいな作業
もはや呼吸より無意識に
余計なお世話
まとめて相手するよ
最後まで看取ってやるから
この羽根に飛び乗れ
Follow me
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星座占いで1位だと
手を叩いて喜んだ
君はため息をついて
チャンネルを回した
足りなくて欲しがるのは
もう2人には似合わないよって
君はやっと笑った
射手座のボクは
振り絞っていた矢を
曇り空に放った
君は誇り高き獅子座
狩ることも
狩られることもなく
気高さを増していく
最下位でも何位でも等しく
外を眺めては
何か指でなぞっていた
全てが繋がっているのに
別けちゃうなんて
全てで1つなのに
閃光を栞に
心をコルクボードに
留めるものは
美しく化けてしまうよ
ボクの言葉を君に
君の星をボクに
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いくら掴もうと
必至に振り回しても
すり抜けるの
手を掴んでくれるのを
待って開いていればいいの
公園の桜は平等に
地面を染め上げる
落ちてるんじゃなくて
散ってるんでもないな
踊ってるみたいだ
ボクらもキャンバスの一部
ペーパー以外は流さないで
もう一歩前へ
公衆便所に振り回されて
やっぱりなんか情けない
ボクを思い出してる
綺麗な水彩も混ぜるな危険
暗い色になるって
知らなかったあの頃
虹色は紙一重
にび色と錆びた指先
いっそ淡色の単色でいい
そう多くの荷物は
持ちきれないから
つくにつけなかった
溜め息は水に流そう
春風は平等だ
花びらは吹雪いても
確立を度外視して
まだ手のひらは空だよ
そんな話をしたもんだから君がボクの手を握るよ
なんとなく寂しかった
心を埋めるよ
ボクの意地なんて度外視で
簡単に笑わせてみせるよ
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金平糖みたいな
星座をかき集めて
キャンバスを作ろう
大袈裟な愛や恋もいいけど
なんだか曖昧な今を
追いかけたいんだ
瞬きの隙間にも
旅をする流星
ドロップみたいな
涙をかき集めて
絵の具を作ろう
悟ったような哲学も良いけど
なんだか不鮮明な歴史を
抱きしめてあげたいんだ
囁きの合間にも
呼吸する運命
散りだした桜の儚さを
吸い込んで
時雨のあとに架かる
虹の入口と出口で糸電話
落ち葉と同じ色の
マフラーを巻いて
ダイヤモンドみたいな雪を
蹴飛ばすんだ
そうだ。
ダイヤモンドはもちろん
永遠の輝きはいらないから
君と生きる何十年かだけ
この世界が美しいものでありますよーに
振りかぶらないで云うよ
ボクと君が恋した世界を
君とボクで愛すよ