詩人:あいる | [投票][編集] |
自分の価値観と
知らない人の価値観と
きれい
が全部いなくなって
綺麗事を吐けなくなる
何回ボクは
自分と向き合うんだろ
そこらへんに在る
ものいわぬ世界
お話できないから
喧嘩もできない
その点
人はいいね
わかりあえる
その逆も
部屋でマフラーをしてみる
矛盾は感じなかった
普通の定義なんて
どーかしてる
生臭い音楽を
部屋に泳がせる
回遊魚のように漂う
音色は色付き
忘れ物をたくさんしてきた
いつか財産になるって
回遊魚は囁いていた
どーだかね
餌をまかれるのは
決まってボクのほう
花は枯れてるのに
水は毎日とりかえるんだ
君は君のものだよ
言ってあげたいな
人はいいね
わかちあえるんだ
価値観が争う
そこらへんに在る
メディアは
それを食い物にする
掃除機の音が嫌いだ
一方的すぎるんだ
隣の部屋から漏れてくる
掃除機の音は好き
一人じゃないんだ
薄くなる色素
音楽をとめた
部屋の空調を操るのが
へたくそなボクは
生きやすい温度を
見つけられない
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何か足りていなかった
線香花火の憂鬱さ
冬の花火は
ひどく胸を痛める
澄んだ空気に
ヤサシク燃えて溶けて
零れ降りる火種は
ただただ、潔くて
ボクはその一瞬に
恋を
していたのかもしれない
寝るまえに
少しだけ思いだして
想いだす
逃げ出した深夜情緒
駆け抜けて薄い月
一口で飲み干した
グラスに残る
紅い月
カランと音たて鳴いた
ランプシェードの
緩いシルエット
きっとボクは夢をみる
覚えていられず朝に泣く
何か足りていなかった
零れ降りる涙は
やらかい火種
ただただ、潔くて
ボクはあの一瞬に
恋を
していたのかもしれない
涙を拭うたびに
火薬の匂いが鼻につく
また夜に染まる
忍び足で集まる影や闇
君を一層
際立てた
泣きながら火をつける
ボクの物語が
フィクションであることを
望んだ
叶わない恋
君の一生は短すぎる
消える瞬間
手で掴む
小さな火傷
寝るまえに
君のことを思いだして
想いだす
きっとボクは夢をみる
その夢が忘れられなくて
火薬の匂いで
涙腺が緩む
明日にも治る
ノンフィクション
この傷が悔しくて
ボクの一生は長すぎて
投げつけたグラスが
パリンと割れて
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同じ世界を覗けるのに
透かすものがないから
ボクらの眼
合わないんだよ
自分から近づこうとせずに
引っ張りあった運命の糸
千切れそうだよ
四季に合わせて
着飾ってみても
響くものはもうないよ
裸にはなれないよ
臆病なんだね。
余計な反動が蝕んでいく
繋いだ手は冷たかったの
そんなことも忘れていたの
酸素の薄い薄い
朝が嫌いだよ
関係ないと思っていたの
呼ばれた声にも
ひどい耳鳴りも
透かすものはないのに
ボクら正常に生きたいんだ
残虐な記憶は
ボクに暴力をふるう
受けとめて
求めて
何のせいにすれば
楽になれるかな
明日をみることを
拒絶した
あのとき
君の履いたヒールが
不自然で言ったの
無理すんの
似合ってないよ。
君は舌だして笑うの
君の踵にバンドエイド
繋いだ手は冷たかったの
そんなことも忘れていたの
温めるのは
ボクだったのに
隣に君がいたのに
薄い薄い夜は眠れないよ
何回寝ても
今日の続きでさ
君が知らない
新しい靴を履いて
靴擦れなんておこしてるよ
負けず嫌い
ボクらよく似てる
ボクら運命に
ひかれあったんじゃない
自分で近寄ったんだ
小さな傷跡が
やけに痛むんだ
舌出して笑ってみるよ
そのときの君も泣いてたね
ボクの
クセ真似だったんだね
やけに愛しく痛むんだ
靴擦れリメンバー
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必要な渇きや叫び
潤すならその音を欲して
直情的に吠えた音は
社会性を蹴飛ばす
ストレスが起爆剤
真っ向から自分と向き合う
ストロボの海に溺れたい
曲調はその場で捉えろ
高い湿度
何が見えてるソノ眼光
心臓が数限りなくたぎる
隅々まで残ってくれ
紛れもなく
今日があったことを
後悔も不幸せも
覚えていたいから
幸せがボクに
根を張るように
単調を繰り返すカレンダー
すべての曜日を
赤ペンでなぞった
死ぬまで祝日
ついでに
日にちも増やしておこう
唄うように生きれたらな
日にちを無くそう
カレンダーに火をつける
寝てても
ライブの夢がみたいの
表向きなボクは偽物
本物は裏庭で
うずうずしながら
マイクをくわえてる
emotional dive
毎日浴びるシャワー
あふれ出てくる音符の洪水
不必要な言葉は不燃物
ゴミの日に捨てた
リサイクルされて
帰ってこいよ
言いたくても
言えないことも
喉に指入れて
吐き出してきた
生まれて初めて
声を出す気分だ
鳥肌がたつなら
ちょうどいいや
快感はリアル
何語か判らない
歌声で逝ける
隅々まで残ってくれ
紛れもなく
今日があったことを
後悔も不幸せも
覚えていたいから
幸せがボクに
根を張るように
表向きなボクは偽物
秘密が起爆剤
本物は裏庭で
マイクをくわえてる
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それだけでは
どんな価値か
わかんなくてさ
方向性のない
衝動がうずくまるんだ
不規則にチョイスされて
できあがるのは
いたって単純思考回路
縁の下の力もちに
疲れちゃって
シャッフルされた頭に
活性はなくてさ
個性って言葉に
固執してたのさ
シンデレラは
わざと靴を
脱ぎ捨てていたら?
夢をみれない
つまらないボク
それだけでは
どんな価値か
わかんなくてさ
結末ばかり気にしてさ
向かい風で
ようやく帰ってきた
視野の広さ
ゆっくりと回りだす
少しだけ無茶して
暮らしていこーよ
キッカケを
待ってるだけなんて
楽しみの火種が
消えちゃうよ
近所の野良犬に
ダンゴをあげて散歩に誘う
キジとサルはいないけど
倒すべく敵もいないけど
野良もすぐに
いなくなったけど
どうやって
生きていけばいいか
わからなかったけど
今、受けてる風は確かに
ボクだけのもんで
ボクが起こした風であって
時速3、4キロに
物語が詰まってた
プロペラ。
それだけでは
どんな価値か
わかんなくてさ
周りからのキッカケを
待ってるだけでは
とてもつまらなくてさ
昔々って
言い伝えられるくらいまで
もっと楽しく
暮らしたいのさ
時速3、4キロに
ボクってやつが詰まってた
価値なんてのに
結局興味はなくてさ。
ボクは
笑って過ごしたいのさ。
野良犬が尻尾を振って
帰ってきた
起こした風は
いつか追い風になるよ。
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雨降り君の眼
その水圧
ボクの胸が軋む
ゆるく染まるのは
泣き終えた君の瞳
日々リピート
曇りのち輝きのち曇り
赤茶けたドラム缶
自転を忘れた地球
小さな駄菓子
ゆるやかな下り坂
大嫌いな天気予報
ふと幼い頃の眼に
戻るときがある
蜘蛛の巣に捕まる
タンポポの綿毛たち
手の届く幼い星座を
かたどっている
そんな
マバユイものたちを
ボクらに
重ねたりなんかして
もどかしい距離を前に
もがこうとしない二人に
雨降り君の眼
その水圧
ボクの胸が軋む
蜘蛛の巣が君の涙まで拾う
小さな天体図
満天の星空を描き出してる
離れ離れのボクらを
上手く表していて
悔しいな
笑顔のち泣き顔
変えられない定義
今度はボクの番だよ
泣き散らかした
ボクのまで拾う蜘蛛の巣
重さに堪え切れず
二つの星は
くっついて流れた
孤独のち二人
距離じゃなくて
寄り添う気持ち
そんな
マバユイものたちに
ゆるく染まる君の瞳
望めば望む度に
違う表情を見せて笑った
淋しさか愛しさか
わからずに
ひどく幼く見える
君を抱く
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めでたし
めでたし
のこない物語
素敵な日があっても
ボクはダメな奴だからさ
弱虫の上へ移住する
胸を張れない
夢飼い一人
足跡の残らない生き方
望んだのはボクなのに
なんでとてもとても淋しい
孤独な夢は放牧させた
勝手には
育っちゃくれなくて
胸の晴れない
夢飼い人
雑草の生え散らかした
淋しさの上で
風にたゆたう草になった
どうしてだろ
とてもとても淋しいんだよ
だから流行りの奇跡に
期待しちゃいけない
ハッピーエンドは
やってこないんだから
何ページ捲ったって
最後には泣くんでしょ
しおりを挟む手前思いつく
最後のページを破くのさ
好きなように生きるのさ
吟遊詩人のように
寝っころがって
また読み直そう
ボクはダメな奴だからさ。
今度は笑いながら言ってら
何度繰り返しても
足跡を辿る
人生は送らないよ
さぁ靴底をすり減らそう
なんだか
読んでいるボクまで
眠くなってきたよ
夢飼いの忘却
そよ風で捲れたページに
花畑に埋もれるように
眠る奴がいた
ボクに向かって
ピースしてら
やっぱりね
とてもとても幸せなんだ
そよ風は出口を探している
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駆け足の寿命が
過去に変わる
大晦日カウントダウンで
眼を逸らす
簡潔にリセットされない
後味の悪いものたち
ボクが嫌ったボクに
逢いにいこうか
咲き誇る感性
鋭角な風が頬をかすめる
弱い自分から逃げたくて
目をつぶるけど
つぶる瞬間
その奥底
ボクの根底にあるものを
掘り返された気分さ
ボクの死ぬまで数十年
ハプニング大賞は
君で確定
一緒に居るだけで
素敵なのに
君はマバタキだって
もったいない。
ボクを毎秒眺めていたい。
なんて言うの
貪欲な君に神様も完敗さ
どんな言葉も
きっと君を
例えきれないだろな
笑窪に溜まる嬉し涙
ボクの生きていく数十年
最大の行事は
君で確定
一緒に居るだけで
素敵なのに
君は生きてることも
忘れるくらい幸せ。
だなんて言うの
早くも今年が
幸せな年で確定
死んじゃったことにも
気がつけないで
ボクら半永久的に暮らすの
気持ちを伝えるときも
何も言わなくてもいい。
だなんて言うの
今では君に納得できるよ
まわりの空気まで
愛せそうだよ
人の気持ちに絶対はない
絶対なんて絶対ないよ
ボクらがそれを
証明するから
イヴとアダムより
有名になりますよーに。
初詣ではそう願ったよ
どんな願いも君が叶えるよ
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1+1の答えが
2だけなはずはないよ
もっとイコールで繋がった広がりをみせるよ
君がこれから
出会う悲しみ
全部持って来なよ
痛いの痛いの飛んでこい
人は
みな盲目
誰の眼になれるのかな
瞬き一つで世界を染めよう
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君との会話に偽善を混ぜて
できたメレンゲ
あまりに奇麗で
食欲をなくしました
何もかもが偏った世界
完璧な道路標識でさえ
ボクを振り回す
安全な道しるべは
不細工なボクを造った
座右の銘はアン・ハッピー
責任をいつも
しょい忘れてる
幸せには出会えないんだ
ポッケにはいつも
穴を開けとくよ
失えるものすらないから
頭の中に住み着いている
一寸先は闇
もう一寸先は?
その先は?
怯えるほど輝いた
偏った世界
頭ん中のシーソーだって
一人じゃできやしないよ
人生おてつきは
何回までオッケー?
疑問符も
冗談も
通じない今日
ボクの脳は
どっちかに偏ってる
気圧にすら耐えきれず
むせかえる今日
むせび泣く程の
衝動はやってこなくて
それでも君と会話する今日
半分スペースの空いた頭に
穴だらけのポッケが
ノックする
そこから何がみえてたの。
今はまだ
答えられないんだ。
水平に
保ったままの
シーソーで
それでもボクと会話する