詩人:あいる | [投票][編集] |
振りほどいた手は
胸が痛む優しい過去しか
掴めないで切なく
ボクが瞬きで
切ってきたシャッター
現実に
だぶって見えちゃうんだ
ベンチに座っている君
となりは空いてますか。
ベンチの隣
ボクの右手にはらりと青葉
こんなに若い葉が
散らなくてはいけない訳を教えて。
一生に一度のお願い
ここが使う場面だろ。
君なら笑ってくれるだろ。
苦しいときだけの神だのみ
一人になってから
ドライアイ
かさついたシャッターを
切り続ける
湿った日々にドライ愛
君のいない写真は
ひどく馬鹿馬鹿しいよ
もうたくさんだ
空の青の美しさも
海の深い雄大さも
街のイルミネーションも
もうわかったから
一生のお願い。
君に
君に逢いたい
柄じゃなく胸が弾むんだ
周りなんか見えちゃいない生きていることが天国さ
となり空いてますか。
ふいに
右手に重なる左手と青葉
涙でピンぼけた
シャッター音
ポタポタ
くすりゆびに
おそろいのリング
静かにシャッターを切ろう
胸が弾むんだ
ソウルフルワンダーヘヴン
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夜が明けずに
待ってくれてる
もう殺したからいいよ
離れてしまっていいよ
大切にしてたしてたって
君だってされてたんだよ
最後まで気づけなかったね
気づかせて
あげられなかったね
ボクは弱くないから
後ろ振り向かなくていいよ
悲しいことがあったら
ちゃんと泣いておくんだよ
君の
休憩所になりたかった
服がびちゃびちゃになるのも悪くないもんだよ
君の涙はあったかかった
もう朝になってもいいよ
ボクは弱くないから
涙は乾くから
いつかこんな朝焼けに
君も泣いてくれるのかな
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言葉は覚えたはずなのに
簡潔には言えず
縮めた複雑
生まれたままの姿に
戻してくれた
緊張とは無縁
息きらして笑う
本能の熱量があがる
君の胸に最速で届く
言葉を催促したけど
脳内麻痺
沸騰して溢れちまった
興奮気味な空気が震えた
声が跳ね回る
切り裂く平凡
お互いにとめた呼吸
こんなに火照るのは
日差しのせいにでもしてよ
言葉だけが全てじゃないよ
足りなくて補うんじゃない
みたくない世界もあるのさ
まだ少し恐いから
君と眼をあわせていよう
眠れない真昼に
デコボコした月が
風をうけて昇って溶けた
また君と眼があった
こんなに火照るのは
日差しのせいにでもしてよ
初めて見た世界は
愛で保たれていた
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天使は夜中に飛びまわる
キセキならそこらで拾うよ
外灯にたかり朽ちる虫の命
消えない花火みたいだ
綺麗だけど
だけど
これでいいのか
人の幸せに便乗した走馬灯
楽にたかるが朽ちない体
ボクは本当に生きたいのか
息の仕方はどこで覚えた
振りかえってみても
写真も笑ってくれないよ
巡り逢えなかった
君が大好きなボクには
大人びたわけじゃないよ
時間が
人を変えるんじゃない
正常異常か区別がつかない
おっかしいな
正直に生きてきたはずだよ
外灯の下
スキップする君の影
振り返ってはささやく様に
あなたが好きよ
笑ったんだか泣いたんだか
君の大好きなボクかは別で
ボクは君が好き
一人じゃ生きていけない
君と生きたい
弱くなったんじゃない
正直なだけさ
ボクは飛びまわる天使の
手をひいて
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モノクロの思い出の中で
喜怒哀楽を
鮮やかに表現する
イメージの中を独占
加速して
我儘なボクの欲求が
渦巻いた午前惨事
後悔すらできずに
経過した時間の針を
逆に舞わす
どんな顔してるかわからず水溜まりに映す一人遊び
いくつもの波紋が
涙を知らせる
短針と長針が12で重なり
騒々しく結婚式を挙げてる
感情のない物に嫉妬心
針をむしって時間を
無くした
誰のためでもなく
太陽と月
景色がモノクロに還るように駆け巡る
どんなに弱くても強くてもこの感情の
名前は変わらない
永遠に続く独占済み今日を
忘れるため
思い出すため
どんな顔してるのかな
この感情の名前は
波紋広げ疾走
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絶望と希望の
カーテンを閉めた
もう何もみたくない
中途半端に強さを得た
ボクは
何度、失敗しても
あきらめられない
絶望と希望の
カーテンを閉めた
隙間から零れる光は
やっぱり希望なのかな
ボクとおそろい
中途半端な君も
得意のやせ我慢
恐いからカーテンは
夜にしか開けないんだ
零れる光は君なんだな
ボクは
君を置いていかないよ
君以外の言葉を
知らなかった
月明かりよ
優しく優しく
どうか今のボクと
おそろいの気持ちを君に
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闇に君を
闇に君を
ほしかったものは
全部、君がくれた。
闇に君を
あぁ、ボクには勇気を
君の哀しみを
流すだけの力を
日々には君を
錆びた日々の潤滑剤を
踏み出せなくなるまえに
波には叶わぬ想い
寄せては還さず
導いたはずの君に
違う
導かれてたんだね君に
君のワルツを
胸の琴線に触れる旋律を
あまりにも歩幅が短い
君の歩調がボクの鼓動
3、2、1
濡れる膝元
波には叶わぬ想い
1、2、3
錆ついた喉元
手の届くところで
波は引いていく
濡れた頬
君の泣き声
きれいなウタに聞こえるよ
胸の琴線に触れる旋律
君の表情がボクの鼓動
ほしかったものは
全部、君がくれた。
もし、
君の涙を拭えるなら
哀しみを流せるなら
ボクが、
君のほしいものを
あげることもできるのかな
寄せあう感情が重なる。
3、2、1
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偽物は創るなよ
あわないピースを
無理にはめ込んで
芸術なんだと
歪な完成図を眺めずに
君は君に言い聞かす
アダムとイヴが
そっぽむいた絵
合わない環境に
自分を無理にはめ込んで
うまくやってるだなんて
飼い猫にぼやくんだ
殻に閉じこもってさ
鏡の中の人に
愚痴を聞いてもらう始末さ
汗が眼に入って涙がでた
あくびがでたから涙がでた
自分に都合のいいように
でっちあげて
息を潜めて暮らす記憶の形
同時に綺麗なとこまで
掻きむしる
痛みで自分を呼び戻す
捨てたらダメだよ。
どの思い出も今の君を創ってくれた大切なもの
とても前向きだなんて
強くもないのに
強がるなよ
猫の手も借りてりるくらいなのに
頼る相手はここに
良いことも悪いことも
自分ごまかして泣いた日も
全部が君になった。
運命に
早いも遅いもないからさ
まだ取り戻せるからさ
嬉しくて泣けた日
悲しくて泣けた日
偽物は創るなよ。
君の名前はボクが呼ぶから
大声で泣いていいよ。
ただそれだけでいいんだよ
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君が消えた頃につけた
風鈴がまだ揺れてる
枯れた花束を包む
とても綺麗なビニール
命の無いものだけは
色を保ったままなんだね
たくさんの涙の下で
上を見上げてた。
君の涙が
ボクの眼に落ちた
ボクら
ひとつになれなかったけど
涙はまざった。まざった。
風にあおられ
風鈴が落ちて割れた
ひとつに戻れない風鈴は
綺麗な音色は
奏でられなくなった
晴れの日
風の日は
君の日
綺麗な長い髪がなびくのを見てるのが大好きだった
何が綺麗で
何が綺麗じゃないんだろう
ボクは君が大好きだった。
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そんなに幾つも救えないよ
ボクにだって
ゆずれないモノ
くらいあるのさ
何もかもなくしても
君をてにいれるよ
何も持ってなくても
君に伝えるよ
目隠しして
鼻をつまんだって無駄さ
足が勝手に歩きだす
ボクは生きたがっている。
もういいんだ、
退屈なフリは。
ボクが
キスばかりしていたから
君は唄えなかったんだね
幸福に浸かって
平凡にすがって
単調に唄っては
君とボク交わって
時間軸は歪まなくて
世界は広がり続けてて
二人ぼっちになりたかった
そんなに幾つも纏えないよ
ボクなりの
価値観だってあるのさ
もう○×じゃ決められない嘘はつかないよ
人を騙すまえに
自分を騙せない
口が勝手に唄いだす
ボクは生きたがっている。
+と−が比例して
共存する妄想世界
もういいんだ、
強いフリは。
単純なんて言葉で
片付けないでほしい
初めから
初めから
選択肢なんてなかった
でもゆずれないんだ
こんなに生きるのは難しい
ボクらはただの人間さ
生き方に
評価をつけないでくれよ
何もかもなくしても
何も持ってなくても
二人ぼっちになりたかった