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あいるの部屋  〜 「君の真似して弾くピアノ」への投 票 〜

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[79957] 君の真似して弾くピアノ

詩人:あいる





ぬるいぬるい白昼夢に浸る






鍵盤を優しく叩きすぎて
ピアノから音は聞こえずに






いつまでも眺めていたい
風の行く末
人の末







海の香りが踊る






香りは強烈に記憶を呼び覚ます








膝こぞうまで
登ってきていた蟻を
フッと一息で飛ばした







風に乗って蟻はゆらゆらと
飛んでいった






君の真似して弾くピアノ
意味も無くして弾くピアノ






聴いてくれる君が欲しい







清々しい風に乗せて
届けたいはずなのに






こんなにも
穏やかな気分なのに








風に舞って愛はゆらゆらと
漂っていた









鍵盤を優しく叩きすぎて
ピアノから音は聞こえずに



2006/07/05 (Wed)
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