詩人:あいる | [投票][編集] |
オマエは一人じゃないって抱きしめられたけど
じゃあボクって奴は何人いるの
今日も遠くが見えすぎて
自分がまったく見えてない
干渉することも拒絶する
脳の右半球はよく笑う
今まで感じた孤独について
左脳が猛抗議してる
自分じゃ自分の隙間は
埋められなくて
新聞紙に穴開けて
世界を覗いてる
金持ちが
札束を見せつけるんだ
何でも手に入ったってさ
残高の0の数が人の値段?
昨日も今日も良く寝れてる
ただ、起きることを忘れてしまったんだ
ところで、
質問があるんだけど
たくさんの0でボクが欲しいものはいくつ買える?
一人じゃないって言われたけれど
ボクって奴は何人いるの
まだ一人目も見つかってないのに
嘘をついて、
嘘をついてください。
嘘つくときくらいは
嘘つかないで。
いい天気だ
土砂降りの中で
ボクはボクの手をひいて
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マフラーを君と同じ捲きかたにしてから、冬も嫌いじゃないよ
ガラス一枚をフィルターにした陽射しは、今日も優しくて
いま、帰るからね
あの日に帰るからね
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君の爪に移る夕刻
寒いのは
孤独のせいじゃないのさ
どの花にも星にも
名前なんてなかった
それでよかった
把握したがって名前つけた
解きようのない過去や歴史と争う気はないよ
優劣定まるまえに
いっかい忘れようか
君の夢に残る風景
熱いのは
季節のせいじゃないのさ
あの日も涙にも
名前はあった
二人の色を塗って
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意志疎通ないの機械信号
カーナビじゃ
君まで辿り着けない
夜が逃げて
朝がついてゆく
夏が終わる
スピーカーからモルヒネ
アクセルで
リズムコンフューズ
君はまだ、
あの日の花火を
追いかけている
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月が丸いのは
君が撫でてしまったから
視線は退屈
映像なんか信じられないよ
残響で心象風景発破
嫌いリピートするディレイ
千切れたラブレター
fromボクfor君
風速1メーター
君の吐く息を吸って
追い風をふかせるよ
涙リサイクルキッズ
大嫌いリサイタル
沈む夕日に待ったかけて
この空観せたくて
観せられなくて
足早な月の輪郭を呪う
涙が丸く零れるのは
君が撫でてしまったから
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欠陥が沸騰するのが
わかったろ
溜まりに溜まったドロドロ
でしゃばるなら
笑えるまで走って転ぶよ
手は差し出さないでね
きっと見失ってしまう
破るように少し掻き鳴らして、泣きそうになる
伝わってくれる?
いつだって爪が少し欠けてから
痛いってわかって
いつだって君が泣いてから
傷つけたってわかった
今弾いてたコードは?
欠陥はもう飛び越えて
向こう岸で1人
進まない時間と喧嘩する
伸びていく影は
縮まることを知らない
白黒写真でも
空が青いってわかったのは
わかったのは
眼が死んでなかったから
ここんとこ雨続きだ
いつになったら
正常が降ってくる?
氷雨が眼を貫いた微熱
傍観する光は
なんだか優しすぎる
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おいで、六弦
抱きしめたげる
何をして
身をていして
あっちむいて
だるまさんがころんだ
坊さんが屁をこいた
世界を叩くなら
10秒あれば十分さ
振り向いてからも
動きまわるよ
飛び回るよ
鬼ごっこに変更
捕まえてごらん
あと10秒だけ
つきあってよ
疲れてるのに眠れないんだ
明日を避けるための
遅延行為
警告の笛を鳴らしてフリー
フリーワード
エンターの剥がれ落ちた
世界を叩きにいこう
また気が向いたら
振り返るといい
ボクの中で待ち合わせして
君の中で逢おう
幸せな夢をみた?
おいで六弦
正夢にしたげる
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君はしきりに青色の眼がほしいと言う
明日には時間をとめたいと言う
多くを求めすぎるんだ
一生のうちに
心臓が脈打つ回数は決まっているとかいないとか
恋をして心拍数上昇
失って上昇、上昇
君に出逢えた時点で死んでおくんだったよ
今からでも遅くないかな?
タバコを吸おう
吸えるだけ
全部、真っ黒でいいから
真っ暗でいいから
君の白い手で殴りにきてよ
ボクも殴り返すよ
hate you
hate me
全部、真っ黒でいいから
真っ暗だ
いつ云おうか
君の黒目が好きだよ
青色のペンキをぶっかけてあげる
君は細い指で時計の針を回すといい
何処でも好きな日に飛べばいい
hate you
hate me
ボクの短い足で
何処までいける?
何処にもいけないのなら
君の側にでもいようか
視線が絡まることなんて皆無
満たされたなんて嘘さ
hate me
I hate me
哀しまないで
残された鼓動もごくわずかさ
いつ云おうか
ボクの向こう側で降る無知
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乱視だって自覚してるよ
いつだって世界は歪んでる
どこにも
閉じ込められてなど
いないのに
君は自由が欲しいって
揺れる
君とボクが
すべて
と感じるものは
いつも笑えるくらい
不確かで
ニュースペーパーも絵本も
絵だけ眺めては閉じた
いつだって
流れ星は祈るまえに
霞んでしまうけれど
また巡って
知らない誰かの願いを
叶えているんだ
今夜なら
取り戻せそうだよ
胸の痛みとも
向き合えそうだよ
靴ひもが上手く結べないことが短所か長所かなんて
どうだっていいこと
それより、焼き上がった
このパンケーキには
ブルーベリーを塗ろう
君だけは
見逃したくないんだ
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トゲトゲから離れそうだよ
指たち
放すくらいなら
刺さっていてよ
そばにいてよ
言葉もそう
身体もそうだよ
君が必要なの
ドアは開くために在るのか閉ざすためにあるのか
1つを2つに
隔てるために在るとしても
答えはみつかった?
鍵はかけないでいいよ
迎えにいくのは
嫌いじゃないんだよ
出会うには不揃いすぎるよ
足並み
すれ違うくらいなら
とまっていてよ
そばにいるよ
言葉もそう
身体もそうだよ
君が必要なの
どこにも繋がらないドア
あの日に繋げるように
愛して
覗くには遠いみたいだよ
嘘泣き
あるいて
のばして
みつめて
君は君をみつけた?
鍵は失ってもいいよ
探しだすのは
嫌いじゃないんだよ
ボクら
生きるために在るなら
居なくなるために在るなら
二つともそうで在るのなら
始めるために
終わらないように
心もそう
涙もそうだよ
君が必要なの
泣き方はみつかった?
君の眼から離れそうだよ
ボクたち