ホーム > 詩人の部屋 > あいるの部屋 > raise one's voice

あいるの部屋


[137] raise one's voice
詩人:あいる [投票][得票][編集]

非対応の科学繊維
運命の糸がはためいてる


うごめくメディア
理想郷のイデア


社会との連携無視
点滅信号が笑う




広がらない世界と対話対話

現在地知れず泣いた泣いた



寸分の声も反響を拒絶
薄汚れたレスポンスは
残虐な嘘を加速させるだけ

ちりぢりにバラバラ。




反転して逃走する影
まち針でボクに縫い付ける


孤独にしないで。





朱色に覆いかぶさって
夜が襲いかかる



生涯発達できるのが人間?武装してる心を抱いた
共感できず吐いた




水面に移るのが
どんな顔してるか恐いから

繰り返し波紋を起こす
単調に、残響に向けて




濡れた手乾かす臆病風邪
見えるのは
同系色ばかりの万華鏡



化粧ばかりお上手になって上っ面を披露して
内面を妄想させられてる
影絵のロウソクが尽きて死





刺す雷と針の雨
つんざいた音は

射す陽光と虹の橋
つんざいた跡は




冗談きついくらい
眩しい朝日
やっと返ってきたヤマビコ


いくら待っていても
翼は生えないみたい




サヨウナラ



ボクから出会いにゆくよ。

2006/12/01 (Fri)

前頁] [あいるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -