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あいるの部屋


[182] no music no die
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手の届く範囲じゃ
上手く笑えなくて


変えられない
星座の位置を


自分の運命と重ねた





淫らなリフで
高齢者も
足をゆすり出していた



野蛮な箱に喰われた

そんな夢で朝はこない

飲み残してたビールは
唇が拒絶した







自分を否定しかできない

ボクの声
地べたで踊って
足かせになる



自ら吐いた毒で
首を絞める


ステージは墓場



産婦人科では
命が大合唱してる


みんな笑ってる
それでいいんだよね



何が希望ってやつになって、

何が不安になるのかなんて、
全然わかんないよ。



最後に唄ったのは
暁を蹴散らすような


日々の無情で



残響音を体に纏って

解放されないボクは
中指を立てるのを嫌う





舌打ちは惨めさを


苦悩を加速させて



鬱のゲインを増幅させる




缶コーヒーの
ブラックの黒が
ボクを腹黒くさせます。




胸の痛みは
ほどけることはないから


慣れていくしかないんだ


野蛮な望みは何を叶えた

奏でた



変えられない星座を
眼を閉じて消した





正解か不か

絶叫か囁きか



愛したのか
愛したのは



今のボクなの





なんもなくても
生きられるけど



音楽がなきゃ
死ねないのです。



no music no fuck

2007/07/02 (Mon)

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