ホーム > 詩人の部屋 > あいるの部屋 > まちあわせ

あいるの部屋


[223] まちあわせ
詩人:あいる [投票][得票][編集]




君の名前は知っているけど
君のことは知らないんだ



君に逢っても
弱いわけじゃない

逢わないことが偉いわけでもない



ボクら神様を慕うけど
どこまで近づけたかな

君はとても近い存在なんだ

通り過ぎてしまったのかい



自分のせいだと
言葉は泳ぐけど

誰か別の自分で
息継ぎしていないかい


思い出は低反発で
居心地がいいから

息継ぐ浅瀬で
何度でも出逢ってしまうよ



置いてかれるのが嫌だからすぐにリタイアするけど

老いて枯れるのが
美しいってわかるのは
枯れるときなのかい



いつだって正解は
次のページに

考えもせずに捲る心




今、どの辺が痛かった?
その辺りに君はいるんだよ


また夜にでも逢いたいな
乾くまえに唇に触れてよ




涙って呼ばれる前の君を

どんな名前で愛せばいい?


いつか君を泳ぐよ



2009/01/21 (Wed)

前頁] [あいるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -