詩人:あいる | [投票][得票][編集] |
あんなに簡単だ
ガラスが薄すぎたんだ
もれなく赤ちゃんから
老人までがたたき割ってる
シロクマが最後の流氷で、もうお手上げだって白旗振ってる
攻撃は最大の防御
そういって争いは続いた
蟻たちは行列を作って何万年もデモ行進してる
あの日、何て言ったか聞けなかったことを懺悔してる
その川を渡ってこいよ
膝丈までの水で永遠は溺れた
晴れすぎてて眼が開けられなかった
いつも無口なあの子が
なんだか今日はよく笑った
どーすることもできないな
どーすることもできないな
もう色も香りも出ない
ティーバッグに
祈りながらお湯を注ぐ白昼