ホーム > 詩人の部屋 > あいるの部屋 > 裸眼の十代

あいるの部屋


[248] 裸眼の十代
詩人:あいる [投票][得票][編集]



乾燥から肌をまもるって

つけすぎた化粧水は
頬を伝って零れた

ボクは君の
何をまもれるのかな



エコじゃない君の泣き方は
涙をすぐに空っぽにする


ドライアイが酷いから
目薬はすぐに使いきる


薄っぺらい夜を剥がせば
風化した瞳に風は入るかな

冬に向日葵は咲かなくて
夏に雪は降らなくて

ボクらにも矛盾はないよ

笑いながら泣いたり
哀しそうに笑う


トンボの羽根の透明度で
明日にモザイクをかけるよ


エコじゃない君の泣き方は
人間らしくて美しかった



2010/11/26 (Fri)

前頁] [あいるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -