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あいるの部屋


[272] ホワイトハイブリッド
詩人:あいる [投票][得票][編集]



紅葉に溺れて窒息したかった

秋を小脇に抱えたまま
冬に踏み出した

日々の雑念を星屑割り
グラスの中に
流星が走るから冬は好きだ


真昼にも星は流れてる
秋にお別れできずにいる
季節の変わり目で
足踏みしてた君


巡るのが1年に1度なんて
遠距離恋愛みたいだ

紅葉に溺れろ
君なら泳ぎきれるか


ボクら新雪をメリメリ踏みならして手を繋ぐんだ


毎日聞いてうんざりなんだ
エコなんて言葉忘れて

君と一緒に吐き出す煙草の煙

無言のフキダシみたいだ

愛しさと切なさのハイブリッド
燃費の良い心じゃないけれど
細胞が季節を網羅しても

君というフィルターを通さなきゃ
季節はただの日めくりカレンダー


とりあえず、
君しか見えないくらい
真白に染め上げてよ雪




2015/01/04 (Sun)

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