ホーム > 詩人の部屋 > あいるの部屋 > アイソトープ

あいるの部屋


[275] アイソトープ
詩人:あいる [投票][得票][編集]

たとえその水をあげている蕾が開かなくても
咲いても咲かなくても
花の名前は一緒


美しいままで
枯れることも知らずに
裸足で根を張り巡らせ


泡になってしまえ
ぎこちない素振りの雨音


新芽の力になるか痛めるかはいつだって紙一重だから

指切りで距離なんて放り投げて放り投げて
芽を出した双葉は羽のように虹を架けるよ


幾重にも重なる大気圏から
飛び出して光を求めて

最初で最後前ならえの列からはみ出そう

順番抜かしでいい
迷路のような根も伸ばして伸ばして
いつか君に届きますように


2015/02/13 (Fri)

前頁] [あいるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -