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あいるの部屋


[33] 夜へ歩く
詩人:あいる [投票][得票][編集]

月光に照らされうつる影

月はじっと見張っていました

鋼鉄のような愛のくさりに錆びれる風を吹かせよう

それでもホロホロ
ホロホロと
影は雫をこぼします

おぼろが鈍く光を放つ

月に吠えるノラ犬はお道化ず

月夜に照らされ濡れる影

ひどく静かに咲いていました

やっとはずれた哀のくさりを自由と束縛の世に投げました

うまく咲けるかわからずとも

ホロホロと歩きだすしかないのです

2006/02/17 (Fri)

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