振り返れば求めに埋もれていた誰か 誰か と叫びながら自分はその場で足を止め振り返る誰かを求めた小さな傷を大袈裟に誰かが声を降らせてくれるのを求めたその傷はとっくにカサブタに化けそっぽを向いて誰かが背中を押してくれるのを求めた気が付けば求めで積み重なって自分からは怖い と砂糖より飴よりも甘い甘い甘え今からの脱皮自分から を
[前頁] [和泉の部屋] [次頁]