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はるかの部屋


[107] さかなになった日
詩人:はるか [投票][得票][編集]



私は魚だった
釣り針を口にくわえて
今、釣りあげられるところ


周りには知人 友人 家族
手をふり 私もふり返す


私は抵抗するでもなく
しょぼくれてもいなかった



私はただ
何かを探している


すごく途方もないような
あるかないか分からない物を探している


此処じゃないどこか
此処にはないなにか


いらない物が多すぎる
上辺だけの微笑み
蔑み、へつらい、傲慢、卑屈、支配


人の我が儘を
歪んだ観念を


まとめてみんな
振りはらいたいだけだ







2008/09/12 (Fri)

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