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はるかの部屋


[14] 悲しいのは
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いつからかこんなに
悲しかった僕等は



互いの心を離れ



行き着く場所さえ
見失った



過ぎてしまった
記憶を頼りには
進めないね



もう
何かが違う二人は
深く深く途方に暮れ



響き合うはずの
音すら掻き消された
空洞の中で



ただ
はがゆさと闘う事のみを許され



やがて
負けた一方が
最後の言葉を口にするのだろう





悲しいのは
二人で居る
孤独だった

2006/06/05 (Mon)

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