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はるかの部屋


[28] color
詩人:はるか [投票][得票][編集]


子供の頃、太陽を黄色いクレヨンで描いたら
それじゃあ月だと笑われた

周りの友達は空を真っ青に染め、木々を緑で塗り潰していたけど


僕の描く虹はいつも13色だったし、川は絵の具を薄めすぎて 画用紙がフヤけて水浸し


皆が笑うから
僕はそれがイケナイ事だと
ずっと今まで
今の今、たった今まで
思ってたんだ




君に会うまでは




夕暮れベンチに座る君を薄紫のラベンダー色で描いたら
君はこう言った



「私はどんな色にも
  染まらないし
どんな色でも似合う私  でいたい」


無色透明な君
冷たくて、柔らかく
儚げで、物憂い


さしずめ君を前にして
僕は、淡いクリーム色が溶け出すかんじだけど

そんな事はどうでもいいか



目に映るものだけが
真実とは限らないから



優しく
優しく
抱きしめてあげよう

2006/11/16 (Thu)

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