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はるかの部屋


[36] 受話器の向こう
詩人:はるか [投票][編集]

静かにポツリ
ポツリと呟く様に話す


耳に心地いい
聞き慣れてしまった
あの人の声


壁にもたれ
互いの言葉に寄り掛かりそうして思いを
積み上げていく


無数の泡になって
消えてしまわない様に
瞬間で包み込んで



いつも何かを
諦めたようなあの人の
あれは迷い
あれは優しさ
あれは鏡に映った自分


顔が見えなくても
見えないからこそ
分かってしまう


あの人は時々
不思議な事を言って
はぐらかしたりするけど


私はどんな言葉でも
素直に受け止めるわ
私はどんな心でも
耳を塞いだりはしない


何を言っても
私 驚かないでいるわ
何を聞いても
それは 全て
あの人の こたえだから




あの人の 声だから

2006/07/23 (Sun)

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