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はるかの部屋


[64] コーヒーに角砂糖
詩人:はるか [投票][得票][編集]


ドアベルを鳴らすと
いつもの香り


あなたに会ってから
この味を覚えた


遠い目をしたあなた


窓の外は
楽しげな恋人達


いつかの
二人がダブった


「私はあなたの為に
何が出来たの」


あなたは
ゆっくり微笑んだ


首を斜めに傾けるのは
困った時のあなたの癖


ほろ苦い
夕暮れコーヒー


長く伸びた影法師


不意に届いた手
私のカップに
落とした角砂糖


「君らしくいてくれたら    それでいい」


背伸びの恋の幕切れに
手渡された自由


あなたの好きな
ほろにがコーヒーは


やけに甘くて
少しだけ涙の味がした

2006/11/19 (Sun)

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