何処にも届かない、何も掴めない、と分かっていながら掌を思いっきり天に伸ばさずには居られない。その掌の先の何か…見えないモノが見えないモノをどうしても掴みたくて、今夜も力一杯掌を伸ばしてみる。だだ虚しく、空を切り何も掴めないと分かっていても
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