詩人:咲耶 | [投票][編集] |
唯一つ、
後悔をするならば。
俺が居る事。
静かな水面に落とされた俺の存在は。
激しく波立ち、
大きな波紋を広げた。
良い事もあった。
厭な事も数え切れねえ。
でも其れは。
総てが生きた証。
俺の、居場所の確立。
だから。
少しでも滲む悔恨は、
今此処に、埋めて行く。
なあ、お前は。
こんな俺と、
生きてくれるか?
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喩えば一つの選択が、
自分の理に適わなかったとしても。
後悔の二文字を背負う位なら、先に進めば良い。
とは言え。
其れはあくまで理想論であり、実際には後ろ向きになる事が
殆どだ。
津波の様に押し寄せる後悔は、其れ相応の結果を俺に齎した。
胸の内で繰り返す、
『御免』の一言。
もっと自分を大事にしてくれ。
頼むよ。
どんなに苦しかろうが、切なかろうが。
其の時々は痛くとも、要らねえモンなんざ一つだって無え。
だって、俺は生きてる。
総ての想いを噛み締めてこそ、自分が此処に在ると知る。
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喩えば。
恋愛に順位をつける様に、
友愛にも順位をつける。
其れは。
優劣となり、心に真っ黒な液体を流し込まれる感じ。ドロドロのタールの様な。
拭い切れねえ。
信じて無え癖に、求め欲しがる様は、無いもの強請り。いざとなれば必要無くなるのに、一人で居るのが淋しくて。
逢いたい奴には、未だ逢えず。其れでも与えられた約束を胸に今宵は空を仰ごう。
切なる想いで、其の背へと手を伸ばしたい衝動に駆られても。
届く筈の無いものは、態々見せるべきじゃ無えな。諦めろ。
何時迄こんな自問自答を、繰り返すつもりなんだか。
嫉妬すると解ってる時点で、
其れは恋愛に近い。
喩え、
自分では認めたくは無くとも。
変わりゆく空と同じ様に、心も其の色を変える。
浮かぶ雲に縋るのは、
もう、止めにしないか?
自分で解って居るだけに、如何ともし難い感情を持て余す。
嗚呼、俺は。
後悔ばかりだ。
何に?
自分にだろ。
決められるのは、俺だけだ。
何度心に呟いた事か。
──潮時だ。
唯一の存在は、其処に在る。
言葉は言霊。
一々口にする事で、抜けない楔を胸に打ち込む。
…嘘吐きで悪かったな。
つか、嘘は吐いて無えんだが。感情の波に逆らえず、右往左往して居るだけで。
徐々に像を成していく、嫌悪。ご協力、感謝。
有難くて涙が出るぜ。
形容し難い感情は、総てを否定したがる。
其れが、妥当か。
本当は、お前に愛を語る資格等無いものを。
受け入れてくれて、有難う。
優しく包んでくれて、有難う。
共に仰ぐ空の星は、
幾多もの願いを背負って
流れ落ちる。
感情を支配するのは、俺自身。
夜闇に降るのは、桜の花びら。
今こそ、誓いを。
夜風に託して。
届けよう。
愛しい人、
お前の空が曇る事の無き様に。
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地に落ちる雫は、
届かない。
躰に残る温もりは、未だ新しい。
鼓膜に残る声も、未だ
思い出せる。
残された疵は…。
消えない。
貝の如く。
砂に埋もれて。
総てを閉ざす。
唯一人と、出逢う時迄。
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僕たちは
此処で出逢って、
今また此処から
歩いて行く。
楽しい事ばかりでは
なかったけれど、
胸に残る
きみの総てが愛おしい。
もう一緒には
行けないけれど、
背中を押すくらいは
出来るよ。
『終わり』は『始まり』
振り返らないで。
きみの路の先に
待つのは『光』だと
信じて。
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好き、
大好き。
どうしようもない程に
好きで。
募る想いを、どうやって伝えよう?
言葉では足りなくて、でも、触れるのが怖くて。
あたしたちは、
別の個体。
愛を囁く時もあれば、
喧嘩だってする。
だけどあたしは、
99の『キライ』よりも
たった1つの『好き』を選ぶの。
どうか、
その手を離さないで。
一緒に歩いて行こう?
路は平坦じゃなくても、あたしたちは大丈夫。
だから、
一緒に歩いて行こう。
必ず朝は来るから。
総てが好き。
大好き。