詩人:柚樹 | [投票][編集] |
雨が上がったら
君を訪ねて
あの丘の上へ行こう
お金が無いから
花の一つも買えないけど
君を訪ねたら
歌を歌うよ
君と口ずさんだ、鼻歌を
雨が上がったら
君を訪ねて、そして
晴れた空の向こうの君へ
花唄を歌うよ。
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
うっかり落とした左手首
忘れた悲恋の歌は切なく
春に訪れる狂気が見るは
流れた胸の傷跡
土中古びた木の棺桶の中
白い骨に絡む根の遥か上
美しい花弁の色が写すは
身体を駆ける桜色。
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
君と僕とを隔てるモノは
何の熱も帯びず
ただ
そこに
触れているのに触れられず
そこに在るのに見えはせず
境界線
それより向こう
君の場所には指一本
髪の毛一本
1ミリだって入れはしない
そう
苦しむばかり
この想いに
僕等は
この距離に
苦しむばかり
詩人:柚樹 | [投票][編集] |
何度でも
何度でも
何度でも
『大好き』って言いたい
ちゃんと君のことを見て
抱き締めて
口付けて
何度でも
そう何度でも
叫びたいよ
『君が好き』
何度でも
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一時間かけても英語の宿題が解けない
立ち上がると膝が微かにカタカタと嗤った
上手く握力が入らず携帯を床に落とす
ああ この感じは知ってる
あの人のときもそうだった
限り無く胸の中に広がる黒い海のようなモノ
月を見つめると只
甘い記憶と辛い涙が身を染めた。