詩人:小さな貝がら | [投票][編集] |
潮の匂いが好きなのは
人が海から産まれて来たから
大人になって
辛い時疲れた時
泣きたい時甘えたい時
何も出来ず辛さと
ただ戦って
でもそんな時
ふと触れた潮の香りに
まるで母に抱かれたように
温かくなって
涙溢れて
海から産まれて
来たけれど
その海には戻れない
もし戻れたら
肩の荷も
降りるかも知れないけど
だけどその海から
産み出してくれた
人の為に辛くても
生きよう
今日触れた空気は
一つしかなく
私も一人しかいなくて
下手でも呟く
私の言葉も
私だけの言葉
一つしかない
全ての物に感謝して
一つしかない
自分の命を大切にして
By 音無詞 詩
2020年1月