詩人:奏 | [投票][編集] |
キスなんて要らない
ただ一緒に笑って
たまに抱き締めて欲しい
そんな子供な私
触れる手が恥ずかしくて
振り払ってみれば
横で笑ってくれている
そんな大人な君
たまには甘い詩を書こう
君に知られない場所だから
こんな風に書いてみる
次の日に見直して
恥ずかしくなるのはどうせ自分
"ツンデレ"なんて単語
認めてあげないんだから
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一人称が「俺」のまま
気付けばもう18歳間近
回りを見渡してみれば
キラキラ輝く女の子ばかり
自分が少し恥ずかしくなって
髪を腰まで伸ばしたり
リップをつけてみたり
アイラインを引いてみたりした
見た目が女の子みたいで
今度は何か面白くなった
中身は子供のままなのにね
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ゆとりだから
頭も悪くて
体も弱いんだ
そんなこと言われてもさ
産まれちゃった以上
生きるしかないじゃん
大人の身勝手に巻き込まれて
平成産まれってだけで
白い目で見られる
ねぇ
どうすれば良いの?
生きてれば文句を言われ
自殺しても文句を言われ
なら産まれたく無かったよ
「ゆとりだから」
僕たちがゆとりな理由は
そう言う大人が決めたこと
生きてれば"低知能"
死ねば"心が弱い"
誰か助けてよ
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じわり と
何かがずれていく気がした
何でもない日常で
今日もまた何かが
じわり と
ずれていった
それが何なのか
僕には分からないけど
一つ分かるのは
小さな消失感
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真っ暗になると
ふと怖くなる
昔のことを思い出して
胸が苦しくなる
ああ、やっぱり
記憶力なんて、ね
壊れてしまいたいよ
誰か僕を
ぐちゃぐちゃにかき混ぜて
そっと 埋めて下さい
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可愛くなれたら
見直してくれるかな
なんて
甘い考えで
大して努力もせず
痩せたいとか言い出してみた
中身が悪ければ
外身が良くなるハズもなく
結局は何も変わらないまま
今日もまた"デブ"なんて
切ない言葉を言われたりして
絶食しようかなぁ
なんて
出来もしないことを考える
気付いたらいつの間にか
俺女が女の子だわ
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ふ、と
孤独感が押し寄せる
学校でも
日常でも
唐突に寂しくなる
それが嫌だから
皆に構って貰いたいから
キモキャラになってみたんだわ
確かに構って貰えて
笑ってくれる友達も出来た
でもな
ただ後悔の念
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「ちゃんとご飯食べてるん?
見る度に痩せてるんちゃう?
無理しちゃあかんよ」
努力し始めて
一番欲しかったその言葉が
まさか先生に言われるとは
思ってもみませんでしたよ
ちゃんと見ててくれて
ありがとうね先生
昔は教師なんてって思ってた
今はちゃんと信じられるよ
しかし私の体重は変わっちゃいない罠
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言葉が
ぽろぽろと
手の中からこぼれて
かき集めても
またどこかに
ぽろぽろと
落ちていく
大切な言葉も
聞きたくなかった罵りも
いっぱいになって溢れて
知らないうちに
道端に落としていて
誰にも伝わらない言葉が
悲しくなって溢れる前に
何よりも嬉しかった言葉が
記憶からぽろぽろと
こぼれてしまう前に
こうして形をあげて
大事に閉まっておく
それが今の僕の詩
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誰が合っていて
誰が間違っているか
なんて
誰が決めることでもない
テストじゃあるまいし
正義感に燃えるのも
我が道を行くのも
人の勝手であって
偉そうに意見できないのに
要するにアレですよ
十人十色
「ワタシが理解できないからダメ」なんて
小学生じゃないんだから
もう大人でしょ