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ゆかりの部屋


[135] あの駐輪場。
詩人:ゆかり [投票][得票][編集]

あの駐輪場に君がいた

なにが起こるかは分かってた

逃げずにはいられなかった

呼び止めて欲しかった

名前呼んで欲しかった

君はなにかいいたげだった

気付いたら

そこに君はいなくなってた


振り返ればなにか変わってたかな?

止まれば名前呼んでくれた?

駐輪場は静まり返っていて

もういないと分かってる君のこと考えながら

かばんの中、必死になにかを探してた

顔を上げたら
君が立ってる

そんな気がしたから

そうであって欲しかったから


顔をあげても変わらない世界


振り返れば
一つだけはっきりわかる
君の自転車が

いつのまにか
出口を隠してしまったの

2007/06/23 (Sat)

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