三白眼の
白の隙間から

覗くようにして

震えながら
怯えながら

隠れるように
君を見ていたのに

君は

僕の姿を

虹採の中にしか

写さなかった

誰もいない所へ行こう

誰の目も

誰の声も届かない所へ


僕らが手を繋いだ時

きっとその場所に

辿り着くことが
出来るから


運ばれたノイズには
そっと耳を塞ごう



見えるのは
白い光だけでいい

簡単に勝ち取れるなんて思うな

結界を破るには

ルールがあるんだ

好きです、と
簡単な言葉で
伝えるよりも僕たちは

尊重仕合い

尊敬仕合う


仕合わせが

幸せだと知っている

誰のために？

何のために？

いつも探している

そんな君は

たまには自分のために

生きてみたらいいんだよ

別にクール気取って

生きてる訳じゃないさ

うまく表現できないだけ

泣いたり揺れたり

笑ったりする君は

僕の感情の代弁者

斜に構えている訳じゃない

器用に表せないだけさ

異常な君の熱が

僕の回路を繋いだんだ

欝陶しいくらいに

僕に好きだと言ってくれ

欝陶しいくらいで

ちょうどいいから

いつかこの魔法は

消えてしまうのかな

消えるのは悲しいから

最初から要らないよ

溶けない魔法に

かかってたいよ

術中を楽しむ余裕なんて

君に出会えなければ

知ることも

なかったんだ

君には

こういう癖があるねって

矛盾さえも

愉しめたらいい

ぜんまいを

回すのは君だったり

自分だったりするんだ

稀に誤作動で動いたり

曲がったり転んだりする

でもたまには

真っ直ぐに進めることもある

ぎこちないけどね

現実逃避みたいな

二人の恋は

繋いだ手の柔かさも

同じなことが

うれしくて

ただ、苦しくて

君が好きだと

思い知らされる

人目が多い場所でも

ここには

私たちを知る人はいない

長い髪を、手で梳いて

君も、私の髪に触れ

彼女にキスを

彼女がキスを

思い返すことで

私たちの恋は

永遠に少女のままで

閉じ込められる

夢想の扉が開いたら

想いが旅して

また、恋をする