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暗い部屋の中に泣き声ひとつ
「誰も来ないで」
自分を強く閉ざす
この世の『負』が乗せられた小さな肩にそっと暖かい手
冷えきった手を暖めてくれるその手
それは壊れた心も包んでくれた
肩の震えが止まり一歩ずつドアへ近づく
闇に身を投じる為に隔てたこのドアを…
…今開けるのは容易い事だった
ドアを開ければこんなに眩しい日の光が…
そしてあなたの姿も現れる
しかし顔は見えない…
「ありがとう、みつけてくれて」
静かな笑い声は遠くに消えていった
次は私が探しに行くよ
世界のどこにいようとも
あなたの足跡を追いかけて
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静かな街の音
色鮮やかなネオン
息を切らしながら赤い点滅信号を通り過ぎ
穏やかな海の見える丘まで来た
昨日君に告げられた『さよなら』が今日になって聞こえてきた
今まで君に言えなかった嘘や本当
今後悔して涙に換える
降りだした雨の中
空を見上げ独りぼっちを思い知る
いつも一緒にいてくれた君はもう
違う人の胸に抱かれ優しい風に包まれているのか
君がいない『独りきりの道』を重い足を引きずりながら今歩きだした
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町を見下ろせるビルの屋上
真夜中にいくつもの明かりで装飾されている
この輝きに心落ち着かせる
右手に一杯の酒
ほろ酔い気分で今日の涙を振り払う
今日あったたくさんの嫌な事を涙に代えて…
一面の夜景に今目を閉じた
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君とのメールは楽しいけれど…
君とのメールで寂しさを感じる
君と会って君の唇の動きや仕草 髪の匂いを感じたい
光る画面を通しての君の言葉じゃもの足りない
『あなたに会いたい…』
なるべくメールが少なくなったらいいのにな
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手と手を繋ぎあう
そこから伝わるあなたの温もり
あなたがとなりにいる
『当たり前』
それだけで生きていける
そんな『当たり前』が永遠に続けばいいと願った
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ぎらつく太陽の下。
走ったきらめく思い出…
知らない土地へ続くレール。
その上を走る電車に揺られ、辿り着いた先は広大な湖。
生き生きとした子供になって、水を掻いた。
日も暮れるとバカな会話で盛り上がった。
波と風の静かな湖辺で。
『夏と言えば海。』
簡単な言葉を思い付く。
それを理由に『無限』に会いに行った。
人々の笑い声、話し声でざわめくビーチ。
その中で『僕ら』だけの空間を作り、人を観察した。
夕暮れには、沈みゆく夕日に寂しさを語った。
水平線の見える場所。
風を切り、チャリンコ飛ばしてった川。
自然の中で水と戯れ、肌を焼き、格別な空気の味わいを楽しんだ、無邪気な子供の姿。
忘れてはならない風景。都会には色付けない風景。
…記憶のアルバムに貼りつけた思い出の中の声や場所は、『永遠の夏』として心にしがみついた。
肌寒い秋風に吹かれて消えた、決して二度とは来ない一夏の思い出。
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『強くなりたい』って言った君の目…
そこには小さな『強さ』があったよ
いくら頑張っても手の届かない『何か』に殴り飛ばされても 何度でもそれに立ち向かって行ける『強さ』が…
逃げる勇気がなくてもいい
少し『強さ』を分けてもらった気がするよ