詩人:禪稀 | [投票][編集] |
死んで楽になるなら楽になりたいよ…
私はいらない存在
毎日 毎日 繰り返される
暴力にひどい言葉
誰かに助けを求めても
助けてくれない
反撃をしたくても
私の細い細い手で殴っても
あの人には効かない
お婆ちゃん お爺ちゃん
助けて…
あの人の本性を見抜いて
体中が痛いんだ
お腹がすいたんだ
もう 起きていることも難しいんだ…
お願い
誰か私を助けて…
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『ずっとあの人を想ってます あなたが幸せなら…』
あの荒れた海で出会ったときからこの想いは始まった
あの人は何でもできてプライドが高い人
だけど本当は臆病で―
そんなあの人の隣にたってみたかった
だけど あの人は陸の上で暮らしている王子様
私は海の底で暮らしている人魚姫
人魚の私が陸に上がったら何も言葉にすることができなくて
少しの時のために魔女と契約してみたけれど
声がでない私には想いを伝える手立てがなくて…
あなたのためなら
魔女とかわしたとても恐ろしい契約も
破ってもかまわない
私が泡となって消えればいいことだから
大きな海に溶けて…
あの人の幸せを祈ってます
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たった一本の赤い薔薇
それは昔 俺が罵った一人の老婆が俺を野獣に変えて残していった
“この薔薇が枯れるまでに人の優しい心を知るように…”
という言葉を残して老婆は去った
あの頃の俺は
自分勝手に生きていた…
自分勝手に生きてても気にしなかったし
周りも何も言わなかったから
そんな俺を
長い月日と―
心から美しい一人の少女が変えてくれた…
野獣の俺にも優しく触れてくれる彼女の心に触れる度
俺は自分がしてきたことが恥ずかしくてどんなに愚かな存在か
彼女が俺にわからせた
彼女は俺の悪いところをはっきり教えてくれた…
そして
“悪いということがわかるならこれから変わればいいよ…” こんなふうに優しく言ってくれた
彼女のおかげで俺は変わることができたんだ
彼女のおかげで醜い野獣から本当の姿へ戻れた
俺は優しい心を知ることができたから
愛する心も知った…
だから
もぅ、薔薇が枯れようとも消えることはない
彼女と俺はこれからも生きていく
恥ずかしくて彼女へ言えないけど
言いたい言葉
それは…“ありがとう”
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あの日 壊れてしまった彼女の心―
今も治る事無く続く日々
近くにいたのに守ることができなくて…
何もできなかった自分を責め続ける
あんなに近くにいたのに―
気付かなかった…
あんなに楽しそうに笑ってたから
いつものように…
少しも苦しい素振りを見せなかったから
今 思い還せば完璧すぎたあの表情がおかしかったのに
“前みたいに優しくほほえんでくれないか…?”
俺は 愛らしいあの笑顔がが好きだった
俺を頼ってくるあの娘が愛しかった
だからお願いだ…
またあの愛らしい笑顔でほほえんで
俺の横にいてくれよ
俺を頼ってきてくれよ―
今度は必ずどんなものからも守ってみせる
俺は強くなったから
だからこっちに戻ってきて
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静かで小さな塔の中
私はずっとここにいる…
外に出たくても―
出れなくて―
誰かといたくても…
誰もいない…
此処は何も聞こえなくて
静かすぎて眠れない日々が続く…
毎日 闇が近づくにつれ考えることは
此処から解放される唯一の手立て
“死”
私が解放される日は
それは―この世との
別れの日…
永遠に続く何もないこの場所で
私は一人消えていく
解放される日を夢みながら…
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ずれてしまったハートのピース
それはそのままなくなった
すべての物がその穴から
埋まる事無く通過していった
完成できないパズルは
寂しげになくなったピースが戻ってくるのを待っている
ハートのパズルを完成させることのできる
その日まで…
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陽が昇る刻
涙がこぼれ落ちた…
長い間、続いていた闇がおわった
やっと長い間続いていた
戦い 絶望 裏切りの世界がおわった
明るい未来へと続く道開かれた場所に辿り着いた―
闇が続いていた頃が辛かったから
誰もが涙した
もぅ 闇を恐れなくてもいい場所
“眠ろう…… ”
もぅ 眠っても大丈夫だから
眠っても明るい朝がやってくるから
みんなゆっくり休んでいい
此処は争いの場所ではないのだから…
そう…
ここは―“天国。
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「何をしたら振り向いてくれますか?」
あの人達に問い続けてた
あの人達は“私”という存在をもう見ない…
私がこけてしまっても
隣にいる誰かを見てばかりで…
もぅ 期待するだけ無駄なの?
いつかあの頃に戻る日がくると思っていても無理なの?
あの頃はただの偽りだったの?
“ここにいてもいい”という証拠が欲しかった
家族と私を繋ぎ止める小さな鎖がずっと欲しかった
あの家族といるときの孤独感を
もぅ 味わいたくないの…
少しの間だけでも私のほうを振り向いて
ちょっとだけ私の声に耳を傾けて
私は前のように家族と仲良くしたいだけ…
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“好き”と“嫌い”
この二つの言葉が私とあなたの間にあるのなら
あなたは“好き”よ
私は“嫌い”
これでいいでしょ?
こんな汚い私でも
あなたが私を好きと言ってくれるから…
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寂しいの…?
悲しいの…?
疲れ切ってしまったの?
最近 あなたが笑ってくれたのはいつだった?
前 あなたの流した涙を見たのはいつだったけ…
思い出そうとしても‥
思いつかない
前は どんなに辛くてもあなたはいつも笑っていたのに
今は…笑わない
ずっと同じ表情で
いつも遠くを眺めてる
あなたの瞳には
ちゃんと私が写っているのかな?
「無理をさせてばかりでごめんね。あなたの辛さに気付いてあげられなくて…」
あなたにむかって叫んでもあなたの耳にはきっと届いてない
また あなたの優しい笑顔で
やわらかい瞳で私を見てほしい
またいつの日かあなたが優しく声をかけてくれる日がくるのを
ずっと ずっと…
待ってるよ
私はあなたといつも一緒にいたいから