詩人:禪稀 | [投票][得票][編集] |
純白の光の羽をもつ天使じゃなくて
漆黒の闇の翼をもつ悪魔じゃなくて
地上を支配する人間でもなくて
私はどこにも属さない外れ者
私にあるモノは
天使のような白い羽と
闇の色をした翼
そして‥人間のような弱く汚い心だけ
たった一人の私には
仲間もいない
友達も愛する人もいない
昔 愛した人がいたけれどその人は‥いなくなった
私が唯一愛した人
初めてこんな私を好きと言ってくれた人
彼はとても優しくて
いつでも一緒にいてくれただけどそれは許されない事だったんだ
私はこの世の外れ者
どの仲間にも入れない
神も悪魔も人間も―
私が仲間になることを許さい
私と一緒にいると言った彼ある日 突然私の目の前で
“消えてった…”
上の世界からも下の世界からもこの地上からさえも
私と一緒にいてくれたから私が一緒にいてしまったから…
最後の彼の顔が忘れられない
私を恨んで攻めてくれればよかったのに
彼は優しく笑ってた
こんな結末になってしまったのに なんで…?
彼と一緒にいた時間は幸せだった
大好きだった
私が彼を死へ追い詰めた
だから 私はもぅ
何も愛さず一人で死を待つことにした
それが私が出来る唯一の事だから
もぅ…仲間を友達を愛する人を失いたくないから
彼を今でも愛してる
彼だけを今でも…
私は一人
この全世界から消される日を待っている…