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鴻の部屋


[2] 心底...
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深海 暗い水の中
心の欠片 落ちていく

泡を放つ水晶よ
光を放つ硝子球

そんな姿に成り果てて
何を探し求めてる

問うもの全てが 空回り
乞うもの全てが 自答也

存在探しを始めたは
己が生を受けた刻

幾年 幾千 幾億も

流れる刻は故障せず
己の光りは点々と
消えては嘆いて
もどかしく

朝 昼 夕 晩 過ぎようと

深い傷跡消えなくて
深い寂しさ見えぬふり

蝶の様に舞ゐてみて
泡の様に浮き消えて

最後に残留したモノは

心に一人 残された
己自身に相違無

泣いているのは誰ですか?
耐えているのは誰ですか?

赤い糸を 信じても

見えぬモノに変わり無く

HEARTに続いた生命線

ソレの方が 信頼を
出来るように思えては
前に進めど 立ち止まり
足跡残して 暗む思考

涙を流すコトならば

表面上では消え失せて
内面下では泣き続け

己は何時まで泣いている
己を何時まで閉じ込める

期待などは致しません。

欲するモノもありません。

もしも 願いが叶うなら

偽善すらも受け入れよう

切実 願うコトならば

唯々 平穏 願うだけ
唯々 永眠 願うだけ

そんな言葉でカタが付く
そんな願いが叶わない

心の底で泣いている
あの子は多分 己だろう

心の底で生きている
あの子は多分 堕ちてゆく

花弁舞い散るこの場所で

一人を独りと思わぬ様

泣イテイルノハ 誰ダロウ
其処ニ居ルノハ 誰ダロウ

泣イテ イルノハ
モウ 独リノ…−

“『己』”

2008/01/13 (Sun)

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