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鴻の部屋


[35] 一寸存魂...
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この御部屋

この世界で

“必要ナ事”
“不要ナ事”

経験 体験ならば
大抵済みました

しかし…―

『未だ 此処ニ居ル...』

必要性ならば

探す必要性が
見つかりません

それは

何も無いから
何も欲さぬから

しかし

僕が有力で
誰かに
何か出来たら

それで“満足?”

僕が無力で
誰にも
何も出来なければ

それは“不満?”

しかし まだ息ハしている
しかし また考ヲしている

それは

“物足リナイ証”

それは

“生キテイル証”



此処に

“一匹ノ蝉ガ居ル...”

それは

生まれて

“鳴イテ 鳴イテ 鳴イテ”

一夏だけを

“精一杯 生キル虫”

今ヲ 生きる屍と
今ヲ 生きる虫は

どう 違ウンダロウ…―

人が 消えるのと
虫が 消えるのは

どう 違ウンダロウネ…―


いきなりだけど

ボクには

“『尊敬出来ル
   者ガ居ナイ...』”

だけど
そんな俺が

心から…―

 “『謳えるモノ』”

理由なんて無くて
思考なんて無くて


“『唯 謳イタイ...』”


此処に

“一匹ノ螢ガ居ル...”

それは

必死に

“輝イテ 輝イテ 輝イテ”

精一杯ノ“存在主張”
命懸けノ“存在証明”



毎年 君達を観て
毎年 君達に貰うモノ

それは

“荒ンダ時”
“苦痛ナ時”

人を動かす

原動力より“大キクテ”
行動力では“小サクテ”

一夏が 教えてくれた…―


“『生命力』”

2006/08/09 (Wed)

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