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明希の部屋


[6] 報復
詩人:明希 [投票][編集]

十字架とは自身の罪の証

僕等は意味も分からず正義を唱え

聖なる輝きに御心を囚われる

いつしか神体は朽ちたった

民衆は喉元に装飾を飾る

磔に祈る信者達

汝罰せられること哭かれ

まるで狂気の沙汰

せいぜい祈り続けるが良い

自が祈りを捧げる十字架の

罪の戒めである十字架に

神は 自らの痛みを

そこに存在させ続ける

神はその体で罪を購う代わりに

同じく罪を
神に背いた罪を

人々へ背負わせる

その罪を購うのは

今度は人間自身であると


神は天使の公正さと

悪魔の狡猾さを持ち

僕達には
永遠の罪を与え

無邪気かつ残酷に微笑む

1つの実から始まった罪は

永遠に許さる事はなく

神を失った十字架が望むのは

それに祈り続ける人間達

2006/11/24 (Fri)

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