詩人:KiraAya | [投票][編集] |
飛行機やヘリの音が聞こえると
爆弾や毒ガスで死ぬ事を想像する
無力に理不尽に明日が断ち切られる事を想像する
0.1秒後に全てが止まる事を想像する
全てが終わる事を想像する
俺はどこまでも平和で大きな悩みもない
体も精神も疲弊することもない
腕の中には最愛の存在がいて俺は頬ずりをする
全てが終わる事を想像する
俺は抗えない
俺は戦わない
無力に死を待っている
こんなに失う事を恐れているのに
全てを諦めている
死ねばいいのに
いつもそう思う
誰にも必要とされないで
何の役にもたたないで
改善する気はない
(本当にない)
死ねばいいのに
いつもそう思う
だけど世界はあまりにも輝いていて
俺はあまりにも多くのものを愛していて
死にたくない
死にたくない
綺麗なものがある
愛しいものがある
世界は薔薇色に満ちていて
俺だけが汚い
世界が俺を殺したがっても
俺は世界を失いたくないから
俺は俺の為だけに生きて
大好きな世界を汚し続けている
死ねばいいのに生きている
死ねばいいのに生きていたい
毎日夢を見る
毎日世界が終わる夢を見る
毎日死んでる
俺が明日
目を醒ます保証なんて何処にもない
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昨日の夢を見ていた
ただ泣いていた僕ら
誰を待っていたのだろう
逃げてばかりのまま
光さえ見失って
路上でうずくまって
幸せになんてなれなかった
描ききれなかった明日
無理やり追いたてられて
残されたものは何もなかった
限られていた今日
砕け散って消えてゆく
世界は僕らに問いかけるけど
意味なんて何処にも見つからない
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些細な事で
衝動だけで
意味もなく
自殺なんかしない
リスカなんかしない
鬱になんかならない
体も心も壊れる事はない
強いってわけじゃない
逃げ隠れしているから
傷つかないでいるだけ
塞いで瞑って噤んで
そうして生きている
ただただ生きている
だけどいつまで経っても明日が来ない
首を吊って薬を飲んで飛び降りて
舌を噛んで引金ひいて切り裂いて
そんな勇気が出る日は決して来ない
些細な事で
衝動だけで
意味もなく
終わりたくなるけど
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お前は俺を踏みにじる
俺はお前に絶望する
お前がどれだけ俺の信頼を失っているのかお前は気づいているのだろうか
構わないと思っているのか
仕方ないと思っているのか
どちらか、或いは、どちらも
俺はお前と違って
無償には人を愛せない
お前が俺を愛してくれなければ
俺はお前を愛せはしない
言葉は何も聞きたくない
お前が今の暮らしを改めない限り
俺はお前に踏みにじられ続けなければならない
俺がお前にとって価値のないものなのだとこの胸に焼き付けられ続けなければならない
俺はお前を愛し続けてはいられない
俺は見捨てたくはなかった
お前をずっと愛していたかった
お前の目が醒めるまでベッドの傍らに寄り添っていてやりたかった
お前が俺を必要とする限りは
だけど今 お前にとって俺は悲しみを与えるだけの存在でしかないだろう
俺はお前の全てを許して笑えはしないから
お前が腐り果てて行くのをただ見ないふりをする俺に
俺にそうさせているお前に
そうしてお前のせいにしている俺に
ただ絶望する
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優しくしてくれない とか
助けてくれない とか
当たり前だと思っていたよ
好意には感謝するけど
悪意を非難するほど
他人に期待しちゃいない
理解されなくて当たり前だろう
どんなに話しあっても無駄な事がある
愛されなくて当たり前だろう
初めからお前にそんな価値はないよ
悲しむのは自由だけれど
憤る筋合いなんてないんじゃない
優しくされなくても
助けてくれなくても
理解されなくても
愛されなくても
どうでもいいんじゃない
少し泣いたら
また死ぬまで生きていけるよ
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春に殺された娘の顔は覚えていますか
夏に自殺した少年の名前は言えますか
秋に捕まった男の瞳を忘れてはいませんか
冬に泣いていたあの人の声を
何も思い出せない?
あんなにも憤っていた筈なのに
“ダッテ キリガナイジャナイ”
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幸せだけをくれたね
たくさん笑っていたね
もう会えないけれど
君に触れたあの日から
愛は無限に広がり続けて
もう不幸せには戻れない
光を教えてくれたね
二度と会えないけれど
悲しくないよ