誰に愛を囁かれても
あたしは毎日泣いていた

幸せなふりでは拭えなかった
淋しさが いつも胸に沈んで
あたしはやっぱり 独りぼっちで

本当の愛を知らないんだと
みんなが笑ったけれど
もう他人なんて 欲しくはないの

誰にでも抱かれることはできるけれど

もう誰も
愛せはしないよ
信じられはしないよ

どうせ 独りでしかないなら
本当に独りのほうが ずっといい

帰り道 背中を見ていた

意外にオレンジがよく似合う

振り向いた顔は 影で見えない

笑っていたのかもしれないけれど

左手首に邪魔な銀色

肌に硬く触れて冷たい

ねえ それを外してよ

胸の音が聞こえないから

幸せそうな君が好き

あの狭い部屋と寒い夜

泣いて交わした約束を

二度と思い出さないで

例えば 陽を浴びて笑う君

その髪に 口づける僕

それは 終わりのない歌

ただそれだけの

気怠く 浮かんでは 沈む

太陽はギターを掻き鳴らす

滴る水は せつない気持ち

ぎりぎりと 命を我慢する

みずいろふうせん もらったよ

もひとつ おまけしてくれて

うれしいね たのしいね

なきたいきもち つれてかえろ

おかしな おかしな お茶会に

迷いこんだわたしはアリス

無意味の意味を信じて大騒ぎ

みんな みんな ばかみたいね

人を傷つければ吐き気がするけれど

嘘や真似事で好かれたくはない

根っからイイヒトになどなれないなら

ありのままで いるしかないのだ

誰から愛されなくとも

独りで死ぬことになろうとも

傷ついた羽根をそっと伸ばす

強い風と暗い空に 少し震えた

踏みしめる大地 こぼれた涙

ねえ もう一度 飛べるかな