詩人:KiraAya | [投票][編集] |
そんなことは何度だってあった
飛ぶどころか地面に沈みたいと思ったことなんて何度だって
僕はいつだって夢を見ていた
犬を助けてトラックに轢かれてみたり
蛇を頭から飲み込んでみたり
あいつの顎にパンチをくらわせたり
小さな子供を蹴り飛ばしてみたり
電子レンジで猫を焼いたりしていた
あーあーあー あーあーあー
頭の中じゃいつだって叫んでいて
いつだって何も解りたくなかった
何度心臓を握り潰しても
痛くもないし苦しくもなくて
気がつけば僕はやっぱり正気のままだった
いつだって 何度だって
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