刻の風が駆け抜けて、その中に想いでをみつけて、心の奥がかすか痛むけれども、あの日まとえずにいた、生命(いのち)の真ん中でまとう、その人だけの持つ光の羽衣いつの日にか掌に出来るでしょう花吹雪が土に還り、季節が姿を移して、記憶が現世を読み起こして、君は、君の今生を微笑いながら振り返れるでしょう?
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