未来を思い出してなつかしいと想ったのでしょう。物語りはつながれてせつないと感じたのだろう。生きていたと判ってもっとあすを捜していたいんでしょう。あらゆる一切は、刻の向こう側にながれては溶けてゆく…あらゆる一切が、誰人も識らない宇宙に還りゆく…声がきこえたよ私達の生命の内側から『なみだは忘れて、昨日よりももっととおくでねむろう…』
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