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樹の部屋


[1] existence
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冷たく悲しい空気が張り詰めているこの部屋
それを気にせず鳴り続ける着信音
いつもならうれしくてすぐに出る私
けど、今はそんな私はいない

愛しいあなたへ贈るつもりだった腕時計
今では私たちの関係を現しているかのように止まっている・・

ため息しすぎで酸欠になったこの部屋から出てみた
運命のいたずらか、愛しかったあなたに会った・・
部屋よりも冷たく、重い空気・・
その空気を切り裂くように私の瞳から涙が出た

あなたは私を抱きしめた
「愛してる・・」
あなたのお決まりの言葉
「・・・本気じゃないくせに・・・・」
運良く聞こえたあなたは青ざめた
無言の私たち、周りからはどう見えてる?

私の最後の優しさ・・・
「・・・さようなら・・・」
あなたを突き放し、背を向けた
これでよかったと私に言い聞かせる

あれからどれだけの時が過ぎたのだろう・・
止む事のないこの涙はどうすればいい?
忘れたはずのあなたの存在・・
まだ、ココロの片隅に残っている・・

2004/09/04 (Sat)

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