| 詩人:さみだれ | [投票][編集] |
満足できないわ
天国ではないから
断頭台のそばを過る
鳥だってきっと同じでしょう
汚れたりしないわ
意識は私のもの
連続回転有限粒子
見た目じゃなんのこっちゃわからないでしょ
ちっともこっちを見ないのね
勝ち戦ばかり求めちゃって
私の槍に貫かれるのがこわい?
なんて言わないでね
鋼の心なんてないの
革の服一枚で生きてるの
私は最後の魔王の城にすら
通してもらえないの?
私の名前をちゃんと呼んで
犬だってすっかり覚えてるのに
唯一無二の私の名前を
その頭に叩きつけてください
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あなたの声が
聞きたいと願うも
夜風は冷たく口を閉ざす
あなたの姿が
見たいと願うも
月はいたずらに笑うばかりで
悲しい夜の連鎖
反応のない分子
あなたの方を見ていたいのに
私の指先が
届けばと願うも
星は遠ざかり
この手は小さすぎた
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地雷原の真ん中に建てた
お父さんの自慢の家
私はここから友達を作る旅に出る
夏の日差しは背中を焼いて
見慣れたドクロマークにお辞儀
私だけ
私だけ
今ここで歩いているのは
ねぇママ
私、今
こんな風に生きてるんだよ
空に一筋ミサイル雲
飛べない小鳥の代わりに
私は手を上げて揉み消してあげる
夏の日差しは髪を焼いて
スイッチひとつでダメになる今日を
恨んで
恨んで
今ここで歯をくいしばってる
ねぇママ
私、今
こんな風に生きてるんだよ
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最後の日には
朝ごはん食べて
いってきます、と
虚空に告げて
誰もいない通り
口笛高く
歩き慣れた靴が
朝焼けに響き
彼女は嘆く
彼は嫌悪する
夜が冷たかったこと
終わりが来ること
何もかも全部茶番だったのか、
と
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キチガイ嘔吐下痢偏頭痛
静寂と衰弱を繰り返して
泣く泣くこともしなくなった
僕はとても幸せ
涙見せる躊躇いもないよ
機械的に頷く君は
首を落として初めて泣いた
こっくんこっくん飲み続けた
君の手紙の文字
消え入りそうな最後の一文
「お願い早く死んでください」
失うものなど何もないと
肩を撫で下ろしてようやく泣いた
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ほらほら冴えない脳の断片ばっかり
ちんたらちんたら集めて
海馬の応急処置なんて今はどうでもいいでしょう?
それより美味しいクレープ食べに行こうよ
甘ったるい時間を連れて
日の光を飽きるまで浴びませんか
理解の限界を下回るのはそんなに恥ずかしいことではないよ
他人が為せないことは自分でやりなさい
それでも「もう無理!死にたい!!」と鞄の中に叫ぶなら
ちょっと遠くの公園で桜を見ませんか
何もいいことなんてありはしませんよ
それもまぁアリなんじゃないのって
あんこの乗っかった団子を食べながら
一息つこうぜ
小さな毛細血管を部屋のベッドの下に落としてきた
君は一息つこうぜ
揺れ動く雨のお化け
破天荒なシグナル飛ばす宇宙人の
影に隠れたまんまの
君の幸福
僕は触れていたい
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天と点を合わせて僕は世界だと笑ってた
それを突然あなたはぶち壊して
僕の背中を押した
夢は現実にはならないけれど
現実に持ち込めるものだと
地下へ落ちていく僕を見下ろして
優しい声で諭した
点だった僕の背には羽なんて生えてるはずもなく
ただ落ちていくだけの毎日を
死んだふりで過ごした
僕の頭の中にある未来なんて
幸せとは呼べないけれど
そんなことは今はどっか置いといて
踏みとどまることだけを考えてろ
夢は現実には程遠いけれど
見えないところにはない
いつだって見ていていいんだ
現実があることを忘れてなけりゃ
僕はどうにかして飛ぼうと
羽なんて生やそうと気張っても
空はだんだん遠ざかるばかり
あなただって小さくなってる
あれ?まだ見てる
まだ僕を見てる
あなたの足元まで
這い上がっていく点だった僕の手や足は
現実であることをもう認めてる
あとは僕の意思が崖っぷちに届くまで
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夜行バスに乗って
知らない町を過ぎて
隣で眠る 君の手をギュッと
涙はでない
夜明けまでは
隣で眠る 君がバスを降りるまで
星のトゲがちくり
記憶を突いて
今はもう会えない
知らない町の夕べ
心の奥へ
駆け寄る君の笑顔
涙はつゆ降らず
隣で眠る 君の頬にも
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何分前に硬直したのか
心臓が諦めたあとになって
8グラムの魂が
耳の穴に詰まった状態で
まだ俺は死んじゃいない
恋だってまだしてるし
腹だって減ってるし
まだ観てない映画があるんだ
早く気づいて
燃やされる前にどうか
生存確認急いで!
脳はハイになって訴えてる
ここにいる、俺はいる
脳の隅っこで考えてる
告白の決め台詞
8グラムの魂がまだ耳の穴に詰まった状態で
まだまだ俺は生きてる
脳は唐揚げを欲しがってるよ
たった1分の生存確認怠らないでちゃんと見て
君たちも泣いてないでさ
ちょっとは希望を持ちなさいよ!
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とっても愉快なウサギちゃん♪
声潰してまで歌ってる
愛の歌ですか?それは
舌を噛まないようによだれを垂らして
ここにいたい、いたい、いたいと叫ぶ
ビブラートがもうしわがれた声
能天気な私以下数名
狂ったように頭をふり
悲しいふりはもうたくさんだ!と
世界は嘆いているとも知らず
ギブソンのちょっと高いレスポールカスタム
ペグがいかれちまったことも知らず
今までこうやって生きてきたんだ!と
僕らの愛の歌?は続く
とっても愉快なウサギちゃん
『ここにいたい、いたい、いたい、いたいんだ!!』
月に飛んでったフライングヒューマン
歪な形の夢を見てる
悩ましい僕らの背中を撫でることで
死なずに済んでいる